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基礎用語集【ふ】
|富栄養化(eutrophication)(ふえいようか)|
水域への過度の栄養塩供給によって栄養塩濃度が高くなっていくこと。
ある程度までの富栄養化は水域の生産量を高めて漁獲量を増加させるが、過度の富栄養化は赤潮や貧酸素状態の発生をもたらす。富栄養化防止を目的とした窒素及びリンに関する環境基準では、海域での水産1種(底生魚介類を含め多様な水産生物がバランス良く、かつ、安定して漁獲される)利用への適応基準値として全窒素(0.3mg/l以下)、全燐0.03mg/l以下とされており、内湾や閉鎖性水域ではこの値が富栄養化進行の目安となると考えられる。
|フォローアップ(follow up)|
再検討・再点検のことをいう。
|深掘れ (ふかぼれ)|
河川の流れにより河床等がけずりとられること。
|伏流水(ふくりゅうすい)|
地下水の一つで河川や湖沼の底または、側部の砂れき層中を流れる水。
|浮子(ふし)|
流水観測を行う時に使う赤白の棒。
水面に流して平均流速をはかる。表面浮子と棒浮子があり、棒浮子は、0.5m、1.0m、2.0m、4.0mの4種類がある。流量(m3/s)=河積(m2)×流速(m/s)
|普通観測(ふつうかんそく)|
目視により水文観測を行うこと。
観測所近くに住む方々にお願いして実施されている。観測結果が記入された記録紙が後日事務所に送付されてくる。
雨量観測…毎日9時 水位観測…毎日6時及び18時
|覆工板(ふっこうばん)|
主に、路面交通を止めることなく開削工法によって道路敷地に地中構造物を作る際、路面に敷設する仮設方法をいう。
|不定流(ふていりゅう)|
水位及び流量が時間的な変化を伴う流れ。
不等流(ふとうりゅう)
断面形状及び勾配が縦断的に変化する水路に、一定と考えられる流量が流れる流れ。
|浮遊粒子状物質(suspended partioculate matter)(ふゆうりゅうしじょうぶっしつ)|
大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、粒径10μm以下のものをいい、環境基準が設定されている。
一次粒子及び二次生成粒子からなり、その生成メカニズムは複雑・多様で完全には解明されていないが、最近の調査によると道路の沿道では、自動車によるものが約4割でその約9割がディーゼル車によるという結果が示されている。粒径10μm以上のものは、痰とともに排出されるが、10μm以下のものは肺の奥まで吸収され呼吸器疾患を引き起こすおそれがあるとされている。特に粒径2.5μm以下のものは微小粒子状物質(PM 2.5)と呼ばれ、より健康への影響が大きいとされている。PM 2.5には、二次生成粒子及びディーゼル車の排出粒子が多く含まれているとされている。
|フルプラン|
水資源開発基本計画の略称。
河川の水系における水資源の総合的開発及び利用の合理化の促進を図ることを目的に策定される計画。関東では、利根川・荒川水系で策定。
|分散型ネットワーク構造(ぶんさんがたネットワークこうぞう)|
首都圏の各地域が、拠点的な都市を中心に自立性が高い地域を形成し、相互の機能分担と連携、交流を行う構造。
第5次首都圏基本計画では、東京中心部への一極依存構造から、分散型ネットワーク構造を目指すこととされた。