荒川を知ろう
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荒川上流部改修100年
荒川紀行
旧流路、湿地
大正7年に着手した上流部の近代改修によって、蛇行していた荒川の流路は直線的に整備されました。
それ以前の蛇行している旧流路が残っている場所があります。桶川市と川島町の市町境である河口から50km~54km付近、鴻巣市と吉見町の市町境である河口から59km~63km付近です。
空撮画像の旧流路と荒川本川を見比べると、かつての荒川が蛇行していた様子がわかります。荒川中流域には、このように旧流路に由来する池や湿地といった自然が比較的多く点在しています。中でも現在、太郎右衛門橋下流約4km区間(50.4km~54.0km)を「太郎右衛門自然再生地」として自然再生事業を行っています。
ここでは、自然再生推進法に基づき、全国でも初めて設置された自然再生協議会である「荒川太郎右衛門地区自然再生協議会」が主体となり、保全や管理の方法について検討しているほか、現地で自然体験のイベント等を行っています。
荒川の自然を体験しながら、かつての荒川の姿を思い起こしてみてはいかがでしょうか。