荒川を知ろう
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荒川上流部改修100年
荒川紀行
武蔵水路
武蔵水路は埼玉県行田市の利根大堰で利根川から取水された水を運び、鴻巣市で荒川に注ぐ全長14.5kmの水路です。
都市用水及び浄化用水として利根川の水を首都圏に運ぶことを目的として、昭和40年(1965年)3月に緊急通水、昭和42年(1967年)3月完成しました。当時首都圏では昭和30年代後半から渇水が続き、東京オリンピック直前には深刻な水不足となり、真夏の首都は、「東京砂漠」と言われるほどの厳しい状態となりました。
左の画像は昭和40年通水式の様子。右が現在の様子。この水が首都圏の生活を支えています。
利根川の水を首都圏に運ぶ武蔵水路は、地元の方々の理解と協力により、短期間で完成されました。左は武蔵水路と荒川の合流点。右は合流点から数百m手前にある樋管です。
合流点は、河口から64km付近に位置しています。武蔵水路で送られてきた水は荒川を約30km下り、河口から約35kmの地点にある秋ヶ瀬取水堰で取水され東京都や埼玉県に送られています。