荒川を知ろう
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荒川上流部改修100年
荒川紀行
荒川源流点・起点
荒川は全長173km。その誕生する場所を紹介します。
埼玉県秩父山地の甲武信ヶ岳(標高2,475m)の山麓にある奥秩父。ここには荒川源流点と荒川起点の2地点が存在します。荒川起点がある入川渓谷。
秩父鉄道の終着駅である三峰口駅からバスで川又バス停まで行くことができます。バス停には奥秩父の観光案内図があり、荒川起点までの道のりがわかります。道中はハイキングコースになっており、舗装された道から土の道になります。
しばらく歩くと遊歩道上にレールと枕木が出現してきます。実は森林鉄道として使っていたトロッコの軌道跡で昭和23年から45年の間活躍していました。途中には小さい滝や湧水がところどころあり、荒川に流れ込んでいきます。
ハイキングコースは荒川の横をずっと通って行くため、上流部の特徴が良くわかります。
写真にある大きい岩は、幅5mくらいの大きさ。そんなのがゴロゴロしています。川又のバス停から1時間半くらい歩き「荒川起点の碑」に到着。
2つの水流(入川と赤沢)が混じり、ここから荒川の管理起点が始まります。
荒川の幹川流路延長は173kmとされていますが、その上流端にあたる地点がここになります。荒川起点の碑
荒川には一級河川としての起点よりもさらに上流部があり、甲武信ヶ岳東側「真ノ沢」には「荒川源流点の碑」があります。
埼玉側の起点の碑から甲武信ヶ岳へ向かう所要時間は9時間以上(環境省・埼玉県看板より)となっており、今回は長野側から山頂を経由して源流点に向かうことにします。
甲武信ヶ岳には荒川の他、富士川(笛吹川)、信濃川(千曲川)の源流があるという珍しい山で、3つの川の分水嶺となっています。
甲武信ヶ岳の名称は甲斐、武蔵、信濃の頭文字から名づけられました。甲武信ヶ岳
山頂から埼玉県側にすこし下ると荒川の源流があります。
横には源流点の碑があり、このか細い流れが大河荒川となることがわかります。荒川源流と源流点の碑