一般国道16号
関東をつなぐ幹線道路

神奈川県内の国道16号は、 東京の外郭を環状方向に連絡するとともに災害時の緊急輸送路に指定されており、 重要港湾の横須賀港と連絡する重要な道路です。当事務所では、一般国道246号交差点(町田市鶴間)から湾口部(横須賀市走水)までの延長56.8kmを管理しています。
横浜から八王子方面は生糸を横浜港に運ぶ要路として利用された八王子街道を前身に、横浜から横須賀方面は横須賀鎮守府(軍港)につながる浦賀往還を前身とし、現行の経路で路線指定されたのは昭和37年のことです。海岸近くの丘陵沿いを走る横浜・横須賀区間には17ヶ所ものトンネルが集中、代替路線もなく渋滞が激しい区間となっています。
主な事業としては、横浜市中心部から大和市にかけての区間のバイパス整備、横浜~横須賀地区のトンネル整備、老朽橋の架替などを実施しています。

「日本のシルクロード・八王子街道」
幕末から約50年間、上州、秩父、信州、甲斐一円から生糸が、当時桑都と呼ばれた八王子に集まりました。さらに生糸はここから片倉、鑓水峠、田端、原町田、長津田などを経て横浜にいたるルート(現在の一般国道16号)で運ばれました。現在、この全長約35kmの道は、中国と西アジア・地中海沿岸地方を結ぶ古代の通商路であるシルクロードにちなんで、日本のシルクロードと呼ばれています。
