一般国道15号
東京都と横浜中心部を結ぶ大動脈
かつての東海道を前身とし、第一京浜国道とも呼ばれる一般国道15号は、東京と横浜中心部を結ぶ延長約29kmの重要路線です。
当事務所では、東京都大田区(六郷橋北詰)より横浜市神奈川区(一般国道1号接続)に至る延長11.2kmを管理しております。
「天竺の聖獣もわたった六郷の渡し」
江戸時代、東海道を通る旅人にとって最初の難関が六郷川(多摩川)越えで、幕府は参勤交代や旅人たちの便宜をはかるため、この川に橋を架けました。この橋が千住、両国と並び江戸の三大大橋と称された六郷大橋です。しかし、この橋は幾度も洪水で破壊され、享保5年(1688年)7月の大洪水で壊れたのを契機に、渡船方式へ切り換えられました。
ところでこの橋には、八代将軍吉宗のころ、ベトナムからきた象がわたったという逸話が残っています。当時は天竺の聖獣として珍しかった象の巨体が六郷川(多摩川)をわたる姿を、旅人や川崎宿の人たちはどのような思いで迎え、送り出したのでしょうか。