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    体験体感 「烏川・神流川・鏑川・碓氷川」 -水辺や流域の魅力を大発見!-

    烏川・神流川流域における過去の主な水害

    ●昭和10年9月洪水(台風)

    昭和10年9月台風10号による水害(高崎市)

    1935(昭和10)年9月24日、九州宮崎付近にあった台風が突然北東に進路を変え、台風と副低気圧による前線が上信地方に豪雨をもたらしました。 9月24・25日の2日間の降水量は三ノ倉(旧倉渕村)で402.5mm、安中で314.3mmに達し、豪雨は10時間余りも続き、烏川の上流域と碓氷川支流の九十九川流域で山津波(土石流)が発生。当時の群馬郡で40人、碓氷郡で83人もの死者が出るという惨事となりました。

    七士殉職供養

    七士殉職供養

    大水害の際、救護活動中の陸軍歩兵第十五連隊兵士7人が殉職するという悲劇が起こりました。7人はいずれも群馬県内出身者で22歳から23歳の若い兵士たちでした。高崎市立片岡小学校の南わきに建っている「七士殉職供養塔」には、殉職したときの様子が刻まれています。

    ●昭和22年9月洪水(カスリーン台風)

    カスリーン台風で落橋した烏川に架かる岩倉橋(玉村町) カスリーン台風で落橋した烏川に架かる岩倉橋(玉村町)

    1947(昭和22)年9月のカスリーン台風は、15日に駿河湾の南方沖を通過、さらに房総半島の南部を横切りました。台風が接近する以前に、本州には停滞した前線が13日から大雨をもたらしており、台風の影響と重なり、特に南東に面した山岳斜面では300mmから500mmにもおよぶ降雨を記録しました。この大雨により利根川は増水、現在の加須市において堤防が決壊し、その濁流は3日かけて東京湾にまで達しました。 群馬県内でも土石流や河川の氾濫により、死者・行方不明者699人、浸水家屋7万戸という甚大な被害が発生しました。

    ●令和元年台風19号

    下仁田(しもにた) 24時間雨量

    2019(令和元)年10月12日、台風第19号は伊豆半島に上陸し、関東甲信地方と東北地方を通過。東日本から東北地方の広い範囲で大雨や暴風をもたらし、下仁田雨量観測所(群馬県甘楽郡下仁田町地先)における24時間降水量が既往最大の607mmを記録するなど、多くの地点で記録的な大雨となり、13都県で大雨特別警報が発表されるに至りました。この影響で河川の氾濫が相次ぐなど、大きな被害が発生しました。 烏川・神流川流域においては、堤防決壊こそなかったものの、多くの河川管理施設等が破損・流出するなど被害を受けました。

    令和元年台風19号
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