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川の子ども新聞
川の子ども新聞 VOL.9 Q&A
|Q|しつもん??
ダムの中の見学はだれでもできるのですか。
|A|こたえ
ダムの中の見学は、申し込めばだれでもできるよ。
見学したいときは、学校や子ども会などでお友だちもさそって、10人、20人くらいのまとまったグループで申し込んでね。
|Q|しつもん??
ダムがこわれてしまったら、どうなっちゃうんですか?
|A|こたえ
もしダムがこわれたら、人が流されたり、家が流されたり、大変な被害となってしまうよね。
だからそんなことがないように、ダムを設計(せっけい)するときは、いろいろなことがおこることを考えて、十分に安全なダムができるようにするんだよ。
それから、工事をするときも、きびしく管理(かんり)して、ていねいにやるんだよ。
だから、日本のダムはこれまでこわれたことはないんだよ。
|Q|しつもん??
うちは最近、浄水器(じょうすいき)をつけました。
でも、いままでの水とのちがいがわかりません。
浄水器でお水はどう変わるのですか。
|A|こたえ
浄水器にはいろんな種類(しゅるい)があるけど、あなたのおうちのはどんなタイプなのかな。
たとえば、活性炭(かっせいたん)を使う浄水器であれば、活性炭には目に見えないほどの小さいあながいっぱいあいていて、そのあなの中に、水のにおいの成分(せいぶん)をとじこめてしまうため、水はおいしくなるんだ。
でも、長く使っていると、活性炭のあながつまってしまうため、その活性炭(カートリッジになっている)をとりかえることが必要なんだ。
|Q|しつもん??
メダカと、ほかのさかなの稚魚(ちぎょ=こどものさかな)はどこがちがうんですか。
|A|こたえ
メダカとほかのさかなの稚魚は、どちらも小さいので、同じように見えるかもしれないね。
でも、メダカは小さくても、メダカという種類の魚。
特徴は、からだの長さは3センチくらい、目が大きくて、しりびれ(おなかの下のうしろにあるひれ)が大きいなど。
もちろん、メダカにも稚魚はいます。稚魚は種類によってかたちはさまざまだけど、むずかしいことばで「形質(けいしつ)」といって、そのおとなのかたちににていることが多いんだ。
稚魚は魚の子供の呼び方なので、コイの稚魚、アユの稚魚など、種類ごとに稚魚がいます。
だから、よく観察(かんさつ)すると、わかると思うよ。
ちなみに卵からかえって稚魚になるまで仔魚といいます。
|Q|しつもん??
「川」「沢」「せき」とか、言い方がちがいますが、どこがちがうのですか。
|A|こたえ
「沢」は、山あいのどちらかといえば小さな谷の水の流れのことなんだ。
「川」は、もっと広い意味で、上流から下流までの水の流れのことなんだ。
「せき」は、「堰」と書けば、水をせきとめるもののことだけど、ほかにも、「谷あい」を意味したり、群馬県の方言で「用水路(ようすいろ)」のことを言う場合があるんだよ。
場所によっては、「せぎ」というところもあるんだ。
|Q|しつもん??
台風(たいふう)が来て、たくさん雨がふって、ダムの水がふえていっぱいになったらどうするのですか。
|A|こたえ
それぞれのダムで、
ダムの容量(ようりょう=水をためることができる量)と流域(りゅういき=川の流れにそって、その川に水があつまる区域)にふる雨に応じた流入量(りゅうにゅうりょう=ダムに流れこむ水の量)から 放流(ほうりゅう=ダムから下流へ水を流すこと)のしかたが決まっているんだ。
それで、ダムに流れこむ水の量に応じて、洪水調節(こうずいちょうせつ=川があふれないよう、水をためたり流したりすること)をしながら放流しているんだ。
そして、洪水(こうずい)が終わると、下流の安全をたしかめて、たまった水を流す。
こうして、また台風が来てもだいじょうぶなように準備をしているんだよ。
|Q|しつもん??
台風(たいふう)がどのようにできるか知りたいです。
|A|こたえ
台風がどのようにできるのか、そのできかたを順番にせつめいしようね。
1.熱帯(ねったい)という南のとてもあつい地方の強いひざしをうけて、海面(かいめん)の温度があがる。(海面の温度が27度以上のとき、台風は生まれやすいといわれている)
2.あたためられ、水蒸気(すいじょうき)をたくさんふくんだ空気は、強い上昇気流(じょうしょうきりゅう)となり、それにともなって、気圧はどんどん低くなってゆく。
3.上昇気流の中で、水蒸気はすこし大きな水のつぶになり、雲ができる。
4.水蒸気が水のつぶになるときに熱が出る。その熱が、さらに上昇気流をうながし、海面の近くからどんどん空気が空へあがってくる。こうして「熱帯低気圧(ねったいていきあつ)」が生まれる。
5.この熱帯低気圧が大きくなり、最大風速(さいだいふうそく)が毎秒17メートルをこえると、「台風」とよばれるようになる。
6.さらに風が強くなると、遠心力(えんしんりょく=中心から外へはたらく力)のために、まんなかにあなのあいたような空間ができる。これが「台風の目」なんだ。この目の部分は、雲も風もなく、とてもおだやかなんだよ。
7.台風は地球の自転の影響で、北半球では反時計回にまわっているんだよ!
|Q|しつもん??
キャラクターの名前(ポトム)は、だれが決めたんですか。
|A|こたえ
「ポトムのたん生日は1997年4月23日で、「利根川の水の精(せい)」ということで利根川ダム統合管理事務所で決めたんだよ。
みんなでかわいがってね。
|Q|しつもん??
ダムのキャラクターってほかにもいるの?
|A|こたえ
利根川ダム統合管理事務所のキャラクターは、いまのところ、ポトムしかいないんだ。みんなでかわいがってね。
下久保ダムには”カンナとサンバ”、草木ダムには”うさ子とかめ吉”、八ッ場ダムには、”ヤンバタケル”、矢木沢ダム、奈良俣ダム等、各ダムにそれぞれいます。
|Q|しつもん??
利根川の水源(すいげん)はどこにあり、どんなところなんですか。
|A|こたえ
利根川の水源は、群馬県の利根郡水上町(とねぐん・みなかみまち)にある大水上山(おおみなかみやま)という標高(ひょうこう)1,831メートルの山、その山頂(さんちょう)近くにあるんだ。
この大水上山は、新潟県(にいがたけん)と群馬県とのさかいにあり、冬はたくさんの雪がつもるところなんだ。
|Q|しつもん??
日本は火山島(かざんとう)だから、あちこち温泉(おんせん)がわいていますが、温泉はどうして出てくるのですか。
|A|こたえ
地上にふった雨が、地面に地下水としてしみこむんだ。
そのしみこんだ場所が火山のまわりであれば、地球の中のマグマが地面に近いところまでのぼってきているので、そのマグマが地下水をあたためて温泉となり、わきだすんだ。
地下水(温泉)がわきだしてこない場合には、ポンプでくみあげることもあるんだ。
平野部(へいやぶ)の温泉は、だいたい数100メートルから1000メートルくらいほって、ポンプでくみあげているんだ。
|Q|しつもん??
森林の木をたくさん切ると砂漠(さばく)になることがありますが、わたしたちにできることはありますか。
|A|こたえ
むかしの文明発祥地(ぶんめいはっしょうち=文明のおこったところ)は、山の木を切って燃料(ねんりょう)にしたり、畑をつくるために森林をこわしたりして、結果(けっか)として砂漠になったといわれているんだ。
だから、いまでも、大きな範囲(はんい)で木を切ると気候(きこう)が変わり、もしかしたら砂漠になってしまうかもしれないよ。
わたしたちは、いまの環境(かんきょう)をできるだけたいせつにして、次の世代(せだい)の人たちに残すことが必要だと思うよ。
それには、いま以上に便利な生活を望まないよう心がけなければならないね。
ムダな電気を使わないようにしたり、歩いていけるところ、自転車(じてんしゃ)で行けるところは、なるべく自動車(じどうしゃ)を使わないようにするんだよね。
そして、かぎられた資源(しげん)をたいせつに使い、環境をこれ以上よごしたりしないよう、一人ひとりが気をつけ、実行(じっこう)することが大事だと思うよね。
|Q|しつもん??
うちの近くに地図に名前も出ていないような小さな川があるけど、小さな川にも名前があるのですか。
|A|こたえ
小さな川でも名前があるものもあるんだ。
それはだいたい、その地域でむかしから親しまれている名前なんだ。
家の人や近所の人に聞いたりすると、新しい発見があると思うよ。
|Q|しつもん??
群馬県にはダムはいくつあるの?
|A|こたえ
群馬県のダムは53コ。都道府県(とどうふけん)の中では30番めなんだ。
|Q|しつもん??
橋は、いつごろからつくられるようになったの? 群馬でいちばん大きい橋は?
|A|こたえ
橋には、いろいろな種類(しゅるい)があるんだ。
小さな川に、ふとい丸太(まるた)の木を1本わたしても、橋だということができるんだ。
そう考えると、いつごろから橋がつくられたのか、はっきりとはわからないけど、とてもむかし、原始時代から橋はあったんじゃないかと思うよ。
その後、人びとは文明(ぶんめい)をもつようになり、石をつんで大きな橋をつくるようになったんだ。
とくに古代ローマ人のつくった石づくりの大きな橋は、紀元前(きげんぜん)300年ころ(いまから2300年前くらい)のものがいまでものこっているよ。
それから、群馬でいちばん大きい橋は、利根川にかかっていて、群馬県と埼玉県(さいたまけん)をむすぶ、国道17号・上武道路(じょうぶどうろ)の「新上武大橋(しんじょうぶおおはし)」なんだ。
なんと、長さが944.5メートルもあるんだ。
|Q|しつもん??
「川の子ども新聞」のクロスワードパズルの問題がすごくむずかしいです。
どうやって問題をあつめているのか教えてください。
|A|こたえ
クロスワードパズルは、新聞にのっている記事の中から、なるべく問題を出そうということでつくっているんだ。
つくるほうもむずかしくて、スタッフはいつもなやんでるみたいだよ。
|Q|しつもん??
台風(たいふう)はよく数字であらわされていますが、ひとつひとつ名前もついているんですか。
|A|こたえ
台風は、なん号というように数字があてられるけど、ひとつひとつ名前もつけられているんだ。
ちなみに、平成16年の秋にやってきた大型の台風23号は「トカゲ」という名前だったんだ。
|Q|しつもん??
ダムの種類もたくさんあるみたいですが、教えてください。
|A|こたえ
ダムはおもなものとして3つの種類があるよ。
・「アーチダム」
かたい岩盤(がんばん)があるところにつくられるダムで、うすいコンクリートのアーチのかたち(円の一部を切りとったかたち)をしているんだ。
・「重力式(じゅうりょくしき)ダム」
ダムをつくるところは岩盤だけど、風化(ふうか)していたりして、それほど地盤(じばん)ががんじょうでなくてもよいということなんだ。
コンクリートを厚(あつ)くした台形のかたちをしている。
・「フィル式ダム」
土で水をせきとめるタイプのダムで、多目的(たもくてき)ダムの場合、まんなかを土にして、そのまわりを岩でおおうと「ロックフィルダム」になるんだ。
農業用(のうぎょうよう)ため池などは、土だけでできている「アースフィルダム」にすることが多いんだ。
この3種類のほかにも「バットレスダム」「中空三角(ちゅうくうさんかく)ダム」などがあるんだ。
|Q|しつもん??
わたしは大きくなったら、こまっている人をたすけるためにボランティアに参加(さんか)したいです。どうすれば参加できますか。
|A|こたえ
ボランティア活動(かつどう)は、いろんな団体(だんたい)がおこなっているよ。
ボランティアに参加するひとつの方法としては、「群馬県生涯学習(しょうがいがくしゅう)ボランティアセンター」に登録(とうろく)することだよね。
そして、ほしい情報(じょうほう)を手にいれて、自分ができるボランティアをさがしてみるのがいいんじゃないかな。
問い合わせ先は次のとおりだよ。
群馬県生涯学習ボランティアセンター
〒371-0801 群馬県前橋市文京町2-19-18
でんわ 027-224-5700
このほかにも、群馬県庁内や市町村などにボランティア活動相談窓口があるよ。
|Q|しつもん??
太田(おおた)と足利(あしかが)を流れている渡良瀬川(わたらせがわ)は、水がふえてもだいじょうぶですか。
|A|こたえ
渡良瀬川も、ほかのたくさんの川と同じように、堤防(ていぼう)が低いところや、定められた大きさになっていないところなどを改修(かいしゅう=新しいものにとりかえたり、なおしたりすること)している。
上流に草木(くさき)ダムができているんだ。だからむかしにくらべると、安全度(あんぜんど)が高まっているといえるね。
でも、堤防が計画どおりに完成したとしても、計画したより大きい洪水(こうずい)が来た場合には、堤防から水があふれることになるんだ。
だから、そういうとき、どこに避難(ひなん)したらいいか、おうちの人と確認(かくにん)しておくことがたいせつなんだ。
|Q|しつもん??
利根川は全長(ぜんちょう)何メートルですか。
|A|こたえ
利根川は大水上山(おおみなかみやま)から千葉県銚子市(ちばけん・ちょうしし)の太平洋まで、全長322キロメートルあるんだ。
日本の川では信濃川(しなのがわ=全長367キロメートル)についで2番めの長さなんだ。