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川の子ども新聞川の子ども新聞 VOL.8 Q&A|Q|しつもん?? 
 川には何種類くらいのさかながいるのですか。
 |A|こたえ
 川や湖(みずうみ)などにすむさかなをまとめて「淡水魚(たんすいぎょ)」というんだ。
 このなかには、海など、塩分(えんぶん)のまざった水でも生きていけるさかなもいるんだ。
 そうでないさかな、つまり「淡水域(たんすいいき)」だけにすむさかなをとくに「純淡水魚(じゅんたんすいぎょ)」というんだよ。
 世界には、およそ8300種類の淡水魚がいて、このうち、純淡水魚は6500種類いるといわれているんだ。ちなみに、群馬県には、63種類の淡水魚がすんでいるよ。。
 |Q|しつもん??
 .ゲンゴロウは、きれいな水・すこしきたない水・きたない水・たいへんきたない水のどこにすんでいるんですか。
 |A|こたえ
 ゲンゴロウは、池や沼(ぬま)、水田(すいでん)などにすんでいるんだ。
 だから、すごくきれいな水というわけじゃないけど、それほどきたない水というわけでもないんだ。
 4つの分類(ぶんるい)の中では、「すこしきたない水」になるんじゃないかな。
 |Q|しつもん??
 ダムをつくるためにほった土などは、どこに行ったのですか。
 |A|こたえ
 ダムはもともと自然の地形を利用してつくるものだけど、かたい岩盤(がんばん)の上の土をけずる工事などをするので、どうしても土が出るんだ。
 この土は、ロックフィルダムだと本体の一部に使ったり、付替道路の改良に流用しますが、残りは土捨場に持っていきます。
 |Q|しつもん??
 わたしのすんでいるところの浄水場(じょうすいじょう)の水は、とてもおいしいです。
 すこし山にのぼっていくと、清水(しみず)がわき出ていて、そのまま飲めます。
 しかし、前橋のおばあちゃんちに行って水を飲むと、水のにおいや味がちょっときついです。どうしてですか。
 |A|こたえ
 浄水場で浄水するもともとの水、これを「原水(げんすい)」というけど、浄水場によって、この原水が地下水や沢の水のような場合と、川の水のような場合があるんだ。
 前橋の水も利根川の水を浄化(じょうか)していて、きれいにしているけど、原水によって、においや味にちがいが出てくることもあるんだ。
 もしかすると塩素のにおいがしたのかもしれないね。
 |Q|しつもん??
 塩素(えんそ)のもとってなんですか。
 |A|こたえ
 塩素というのは、ひとつの元素(げんそ)で、塩素自体がもとなんだ。
 だから塩素のもとは無いんだ(正確には素粒子でできています)。
 料理に使う「しお」も、塩素とナトリウムの化合物(かごうぶつ)なんだよ。
 |Q|しつもん??
 川の上の橋をよく通るのですが、あるところで、橋の下にゴミがたくさんひっかかっていました。
 そうじは、やっているのですか。
 |A|こたえ
 川の中にたくさんのゴミがすてられていて、きたないところもあるけど、なかなか川の中のゴミまではかたづけることができないんだ。
 地域のみんなでボランティアなどできれいにする、という方法も考えてみてね。
 |Q|しつもん??
 群馬のつり方(川づり)を教えてください。
 |A|こたえ
 これは、とくに「群馬」にかぎらないけど、川づりには次のような方法があるよ。
 1.エサをつけてつる(たとえば、コイをつる)
 2.擬似餌(ぎじえ=さかなや虫などに見せかけたもの)でつる。
 (たとえば、イワナやヤマメなどをつる)
 3.さかなの習性(しゅうせい=その生きものがもっている性質)を利用してつる
 (たとえば、アユの「なわばり」の習性を利用して、ハリに引っかけてつる)
 |Q|しつもん??
 川の水はどこから流れてくるのですか?
 |A|こたえ
 水は上流の水源(すいげん)から流れてくるんだ。
 その水源は、雪渓(せっけい=山の谷などに雪がのこっているところ)だったり、ブナの木の根もとだったり、また岩の下だったりして、いろんなところから水が出ているんだ。
 |Q|しつもん??
 鏑川(かぶらがわ)でいちばん深いところは、なんメートルくらいですか。
 |A|こたえ
 鏑川はおおむね浅瀬(あさせ)が多い川だけど、時期によって、その深さは変わるんだ。
 ひとつの目安(めやす)として、高崎市木部町(たかさきし・きべまち)の上越新幹線高架橋(じょうえつしんかんせん・こうかきょう)の近くで、水のあまり多くない時期の2月で1.4メートルくらいだよ。
 |Q|しつもん??
 「セスジユスリカ」の成虫(せいちゅう)はどんなすがたですか。
 |A|こたえ
 セスジユスリカの成虫は、からだの長さが6ミリくらい、うすいあおみどり色をしていて、かたちは「カ」ににているよ。
 ユスリカという名前からもカとまちがえやすいけど、カのように血をすうことはないんだ。
 |Q|しつもん??
 ダムは何年使えるか。
 |A|こたえ
 ダムを計画するとき、川を流れてくる土砂(どしゃ)や、上流の山などを調査(ちょうさ)して、どのくらいの土砂が100年でたまるかを計算したうえで、ダムの容量(ようりょう=水をためることができる量)を決めるんだ。
 つまり、100年たって、はじめに計画した容量になるわけなんだ。
 そのあとも土砂はたまりつづけるから容量はへるけど、それでもダムとしては使うことができるんだ。
 でも、はじめからダムに流れこむ土砂を少なくすれば、それだけダムは長く使えるわけだよね。
 そこで、ダムにたまった土砂を掘ったり、ダムそのものから土砂を下流に流すような工夫をしているところもあるんだ。
 |Q|しつもん??
 利根川の中で、いったん検査(けんさ)する場所「栗橋(くりはし)」は何県何市ですか。
 |A|こたえ
 栗橋が「検査する場所」だってこと、よく知ってたね。この場所は、正しくは「栗橋基準地点(くりはしきじゅんちてん)」といって、埼玉県北葛飾郡栗橋町(さいたまけん・きたかつしかぐん・くりはしまち)にあるんだ。
 ここは「用水補給(ようすいほきゅう)」と「洪水流下(こうずいりゅうか)」のためにとても大事な地点なんだ。たとえば、用水補給については、栗橋の上流で農業用水(のうぎょうようすい)などに必要な水を川からとったときに、栗橋の下流で必要な用水と、さかなたちがすむのに必要な水の量がどれだけあればいいかということを決める地点なんだよ。
 |Q|しつもん??
 夏になると、なぜ空から「こおり」がふってくるの?
 なぜ「カミナリさま」が来るの? なぜ、雨がやむと空に虹が出るの?
 |A|こたえ
 空からふる「こおり」つまり「ひょう」や「あられ」も、かみなりも、夏にできやすい積乱雲(せきらんうん)という雲が関係しているんだ。
 積乱雲は入道雲(にゅうどうぐも)ともよばれているんだ。
 まず、積乱雲は、あたたかい空気の下につめたい空気が入ってきて、強い上昇気流(じょうしょうきりゅう)をともなうもので、はげしい雨をふらせるんだ。
 このときに、空気のまさつで静電気(せいでんき)がおこり、それが積乱雲の上と下にたまり、たくさんたまると「放電(ほうでん)」といって、強い電気をおこす。これが、かみなりなんだ。
 それから、積乱雲の中は、とても低い温度になっていて、上昇気流の中で水滴(すいてき)のこおりが、ほかのこおりとくっつきながら大きくなり、こおりのつぶになって空から落ちてくる。これが「ひょう」や「あられ」なんだ。
 ひょうは直径(ちょっけい)5ミリをこえるもの、あられは直径5ミリ以下のものなんだ。
 虹については、雨あがりのときなどに、太陽と反対の方向にあらわれるよね。
 これは、空気中にのこっている雨つぶの中で太陽の光が屈折(くっせつ)して、むずかしいことばで「光のスペクトル」というんだけど、光が「あか~だいだい~きいろ~きみどり~みどり~あお~むらさき」の順にわかれて、色として目に見えるようになるからなんだ。
 |Q|しつもん??
 学校のプールに「ミズカマキリ」がいました。
 プールの水はきたないのですか。
 |A|こたえ
 ミズカマキリは、ふつうは池や沼(ぬま)、水田(すいでん)などにすんでいるけど、水田は秋から冬にかけて水がなくなってしまうんだ。
 それで、ミズカマキリは飛ぶこともできるので、水田に水がなくなると、いつも水があるプールへやってきて、冬をこすのかもしれないんだ。
 というわけで、とくにプールの水がきたないから、というわけじゃないと思うよ。
 |Q|しつもん??
 川がはんらんしたら、どうすればいいのですか。
 また、どのようなものを持てばいいのですか。
 それと、どこで持ちものを購入(こうにゅう)すればいいのですか。
 |A|こたえ
 川がはんらんするようなときには、ものすごくたくさんの雨がふるんだ。
 だから台風(たいふう)などの大雨のときには、天気予報(てんきよほう)や災害情報(さいがいじょうほう)などをよく見て、また、広報車(こうほうしゃ)や自治会(じちかい)の連絡(れんらく)などをよく聞いて、避難(ひなん)することになるんだ。
 避難所(ひなんじょ)はかぎられた広さしかないので、持ちものはできるだけ少なくして避難しようね。
 日ごろから、災害(さいがい)にあったときはどこへ避難したらよいか、確認(かくにん)しておこう。
 避難するときの持ちものは、あらかじめ、おうちの人と相談(そうだん)して決めて、ふくろの中などに入れておくといいね。
 それと、持ちものをどこで購入したらいいかということも、おうちの人と話しあってね。
 |Q|しつもん??
 堤防(ていぼう)の中で、いちばん多くあるものは、なんですか。
 |A|こたえ
 堤防は、ふつうは土でできているんだ。
 いちばん多いのは、川にそって長くつながっているものなんだ。
 でも、なかには「霞堤(かすみてい)」や「輪中堤(わじゅうてい)」という堤防もあるんだ。
 霞堤は、とちゅうで堤防が切れていて、洪水(こうずい)がおきたときに、そこから少しずつ川の水を提内地側へ出して、洪水の量を調整するというものなんだ。
 輪中堤は、川にかこまれた地域をぐるりと堤防がとりかこんでいる、というものなんだ。
 そのほか、堤防は土だけじゃなくて、たとえば東京の隅田川(すみだがわ)などでは、「パラペット堤」といって、コンクリートを長い板のようにしてつくった堤防もあるんだ。
 |Q|しつもん??
 相俣(あいまた)ダムの「地下探検(ちかたんけん)」はいつもできるのですか。
 |A|こたえ
 相俣ダムだけでなく、ほかのダムでも「地下探検」つまりダムの中を見ることはできるよ。
 見学したいときは、学校や子ども会などでお友だちもさそって、10人、20人くらいのまとまったグループで申し込んでね。
 |Q|しつもん??
 ダム管理支所(かんりししょ)の支所長(ししょちょう)さんは、どういう仕事をしているんですか。
 |A|こたえ
 ダム管理支所のおもな仕事は、
 ・ダムや湖(みずうみ)を見回ったりして、
 異常(いじょう)がないか確認(かくにん)する
 ・異常があれば、それをなおしたり、工事をしたりする
 ・ダムから放流(ほうりゅう=ダムから下流へ水を流すこと)するのに、
 下流の川の近くの家などが水につからないか、川の中に人がいないかどうか確認する
 ・放流するのに、機械(きかい)の操作(そうさ)をする
 ・ダムにかんする問い合わせや要望(ようぼう)をきいたり、それにこたえたりする
 ・雨や水位(すいい=水面の高さ)、水質(すいしつ)などを
 測定(そくてい)したり、監視(かんし)したりする
 …などがあるんだ。支所長は、管理支所の職員(しょくいん)たちといっしょに、こういう仕事をしているんだ。

