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    川の子ども新聞 VOL.3 Q&A

    |Q|しつもん??
    湧水(ゆうすい=わき水)というのは飲めるの? なぜ、きれいなの?
    |A|こたえ
    湧水は、岩のすきまなどからわいているけど、これは、雨水や地面にしみこんだ水が、地中を流れていくあいだに、
    よごれやばいきんなどがとりさられたものなんだ。
    だから、だいたいきれいだけど、そのまま飲むには注意が必要なんだ。

    |Q|しつもん??
    日本で初めてダムができたのはいつですか?
    |A|こたえ
    日本でも、かなり古い時代からダムがつくられてきたんだ。
    記録(きろく)にのこっているいちばん古いダムは、奈良県(ならけん)の淀川(よどがわ)につくられた蛙股池(かえるまたいけ)なんだ。
    これは、西暦(せいれき)162年(いまから1840年ほど前)にできたといわれているんだ。

    |Q|しつもん??
    たまちゃんは、海の生きものなのに川の水でもだいじょうぶなの?
    |A|こたえ
    たしかに、たまちゃん(アゴヒゲアザラシ)は、もともと北のほうの海にすむ生きものだけど、さかなではなく、ほにゅう類だよね。
    つまり、水のなかでえら呼吸(こきゅう)するのではなく、人間と同じように空気をすったりはいたり…という肺(はい)呼吸をしているんだ。
    だから、川の水でもだいじょうぶなんだ。

    |Q|しつもん??
    もしも利根川にたまちゃんがのぼってきたら、どうしてあげればよいか教えてください。
    |A|こたえ
    もしも利根川にたまちゃんがのぼってきたら、そっとして、やさしく見守ってあげるのがいちばんだと思うよ。

    |Q|しつもん??
    「ポトム」って、なんですか。
    |A|こたえ
    ポトムは水の妖精(ようせい)。利根川の水源(すいげん)の水の一滴(いってき)が「ポトン」と落ちてくるところから、水滴(すいてき)のかたちで生まれたんだ。
    みんなでかわいがってね。

    |Q|しつもん??
    ダムは、土がたまって、いつかは使えなくなる?
    |A|こたえ
    ダムを計画するとき、川を流れてくる土砂(どしゃ)や、上流の山などを調査(ちょうさ)して、
    どのくらいの土砂が100年でたまるかを計算したうえで、ダムの容量(ようりょう=水をためることができる量)を決めるんだ。
    つまり、100年たって、はじめに計画した容量になるわけなんだ。
    そのあとも土砂はたまりつづけるから容量はへるけど、それでもダムとしては使うことができるんだ。
    でも、はじめからダムに流れこむ土砂を少なくすれば、それだけダムは長く使えるわけだよね。
    そこで、ダムにたまった土砂をほったり、ダムから土砂を下流に流すようなくふうをしているところもあるんだ。

    |Q|しつもん??
    川のいちばん上流のさいしょの一滴(いってき)は、いったいどうなっているのですか。
    |A|こたえ
    水は上流の水源(すいげん)から流れてくるんだ。
    その水源は、雪渓(せっけい=山の谷などに雪がのこっているところ)だったり、ブナの木の根もとだったり、また岩の下だったりして、いろんなところから水が出ているんだ。

    |Q|しつもん??
    よく山にバーベキューに行ったとき、
    おとなの人が「山の水はいい水だから」といって、野菜を川で洗っています。
    でも、わたしは洗っていいかわかりません。どうなんですか。
    |A|こたえ
    山の水は、だいたいきれいな水だといえるんだ。
    でも、だからといって、洗うために使っていいというのではなく、できれば、野菜などは家で洗ってくると、山の水はきれいなままでいられるよね。
    もちろん、バーベキューをしたあとの鉄板(てっぱん)やナベなどを川で洗うのは、水のよごれのもとだよ。ぜったいやめてね。
    それと、ゴミや食べ残しなども、すべて家に持ち帰るようにしてね。

    |Q|しつもん??
    アメンボは、雨がふった水たまりにどうやって来るの?
    |A|こたえ
    アメンボは、ほかのほとんどのこん虫と同じように、はねがあって、自分で飛ぶことができるんだ。
    だから、水たまりには、飛んでやってくるんだよ。

    |Q|しつもん??
    川の上流と下流では、なぜすんでいるさかながちがうんですか。
    |A|こたえ
    上流と下流では、環境(かんきょう)がちがうんだ。
    上流は、だいたい水がきれいで、流れがはやく、水温(すいおん)が低いんだ。
    下流は、上流よりも水がよごれていて、流れがおそく、水温が高いんだ。
    ということで、上流と下流には、それぞれの環境にあったさかながすんでいるんだ。
    さらにずっと下流で、海が近くなると、汽水域(きすいいき)といって、川の水と海の水がいりまじっているところがあるんだ。
    そこでは、海のさかなと川のさかながまざってすんでいるんだ。

    |Q|しつもん??
    川の水は、なぜ川底(かわぞこ)にしみて、なくならないのですか。
    |A|こたえ
    流れている水の量が、川底にしみこむ水の量よりずっと大きいので、しみこんでいないように見えるんだけど、
    実は、川の水は流れながら、じゃりや砂の中にしみこんで、地下水になったりしているんだ。
    (また、その反対に、地下水が川底からわいてきたりしている)。

    でも、雨が少ないときには、川の水がとても少なくなり、流れている水がぜんぶしみこんで、ずっと下流でまたしみだしてくる、ということもあるんだ。

    |Q|しつもん??
    北極・南極(ほっきょく・なんきょく)のこおりがまいとし、とけているなか、海の水の塩分濃度(えんぶんのうど)は年ねん、うすくなっているのですか。
    |A|こたえ
    たしかに、まいとし北極・南極のこおりがとけているので、そのぶん海水の塩分濃度がうすくなる気がするけど、地球全体の水は、海水もふくめて14億立方(りっぽう)キロメートルもあるんだ。
    そのうち、海水は97.5%で、氷河(ひょうが)などでかたまっているのが1.8%、そのなかでとけるのは、氷河全体の0.01%より少ないと考えられるんだ。
    だから、氷河がとけると、そのまわりはすこし塩分濃度は低くなるかもしれないけど、海水全体で考えると、大きな影響(えいきょう)はないと思うよ。

    |Q|しつもん??
    水ができる、いちばんはじめはどこですか。
    |A|こたえ
    海や川などの水、地面や葉っぱなどの水分が蒸発(じょうはつ)して空へあつまり、雲になる。雲の中の水蒸気(すいじょうき)があつまって水滴(すいてき)となり、これが雨や雪などになって地上に落ちてくるんだ。
    そして、その雨や雪などは、海や川などの水になり、また蒸発する…。
    というように、水はこのくりかえしで、空と大地をゆききしているんだ。
    これを「水の循環(じゅんかん)」というんだよ。
    だから、はじまりもなく、おわりもないんだ。

    |Q|しつもん??
    フィル式ダム(ロックフィルダム、アースフィルダム)は、どういう川の場合に役立つのですか。
    |A|こたえ
    「どういう川の場合に役立つ」というよりも、フィル式ダムは、ダムをつくる場所の条件(じょうけん)によってつくられるんだ。
    ダムをつくる地盤(じばん)がかたい岩だと、コンクリートの「アーチダム」や「重力式(じゅうりょくしき)ダム」をつくることができるんだよ。
    でも、ダムをつくるところは、地盤が強いところばかりじゃないんだ。
    そういうときに、土をもり、外側を大きな岩でおおう「ロックフィルダム」をつくるんだ。
    「アースフィルダム」というのは、土だけでつくられるもので、規模(きぼ)の小さい農業用(のうぎょうよう)のため池を作る時に使われるんだ。

    |Q|しつもん??
    群馬県でいちばん古いダムはどこですか。
    発電量(はつでんりょう)はどのくらいでしたか。
    |A|こたえ
    群馬県でいちばん古いダムとしては、明治39年(1906年)に月夜野町にできた「須摩野(すまの)ダム」というダムがあるんだ。
     これは、農業用水(のうぎょうようすい)のためのダムで、発電のためのものではないんだ。
    ちなみに、群馬県でいちばん古い発電所は、「天狗岩(てんぐいわ)用水」にかかる「立石橋(たついしばし)」の下流につくられたんだ。
    水力発電所(大正3年(1914年)に廃止(はいし)されて、いまはない)。
    その発電量は50キロワット。100ワットの電球が500コ分ということだね。

    |Q|しつもん??
    ダムを考えた人はだれですか。
    |A|こたえ
    さいしょにダムを考えた人の名前は、ざんねんだけどわからないんだ。
    というのも、すごくむかしからダムはつくられてきたからなんだ。
    世界では、紀元前(きげんぜん)2900年ころ(いまから4900年ほど前)、エジプトのナイル川に、石づみのダムができたと伝えられているんだ。
    日本では、西暦(せいれき)162年(いまから1840年ほど前)、奈良県(ならけん)の淀川(よどがわ)につくられた蛙股池(かえるまたいけ)がいちばん古いダムといわれているんだよ。

    |Q|しつもん??
    川原湯(かわらゆ)のダム(=やんばダムのこと)以外にも、家や学校、道路などがたくさんしずんだダムはあるのですか。
    |A|こたえ
    群馬県内には、おもなダムとして、国土交通省(こくどこうつうしょう)の管理(かんり)するダム=藤原(ふじわら)ダム・相俣(あいまた)ダム・薗原(そのはら)ダム・渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)、また、水資源機構(みずしげんきこう)の管理するダム=矢木沢(やぎさわ)ダム・奈良俣(ならまた)ダム・下久保(しもくぼ)ダム・草木(くさき)ダム、などがあるんだ。
    それらのダムをつくるときにも、それぞれ家や学校・はたけ・たんぼ・道路などが影響(えいきょう)をうけたんだ。
    ダムは、まちやむらや、そこにすむ人たちの協力(きょうりょく)があって、つくることができるんだ。

    |Q|しつもん??
    川の水は、どこもきれいなんですか?
    |A|こたえ
    ふつう、川の水は、ふつう上流にいくほどきれいになるんだ。
    上流は、すんでいる人も少ないから、、たとえ水がよごれても、水の中にすんでいる微生物(びせいぶつ)がよごれのもとを食べて、水をきれいにしてくれるんだ。
    これを、「自浄作用(じじょうさよう)」というんだよ。
    でも、人がたくさんすむようなところの川では、家から出る排水(はいすい=使ったあとに流される水)などで川の水がよごれ、自浄作用だけでは水はきれいにならないんだ。
    だから、下水処理(げすいしょり)といって、「排水をきれいにしてからまた川にもどす」ということをしているんだ。

    |Q|しつもん??
    ダムの深さは何メートルありますか。
    |A|こたえ
    「ダム(ダム湖)の深さは、ダム(ダム堤)の高さとほぼ同じ」と考えていいと思うよ。
    たとえば、奈良俣(ならまた)ダムの高さは158メートルだから、そのダム湖の深さはだいたい150メートルくらいだよ。
    もちろん、ダム湖に水が多いときと少ないときで、深さは変わるよ。

    |Q|しつもん??
    群馬にはダムがたくさんありますが、よその県にもダムは多いの?
    |A|こたえ
    群馬県のダムは53コ。たくさんあるようだけど、都道府県(とどうふけん)の中では30番めなんだ。
    ダムがいちばん多いのは、北海道だよ。

    |Q|しつもん??
    飲み水をおいしく飲むには、どんなくふうをすればよいですか。
    |A|こたえ
    いろんな方法があると思うけど、たとえば、こんなのはどうかな。
    水道の水には、水の中のばいきんをなくすために「塩素(えんそ)」で殺菌(さっきん)するんだ。
    この塩素と水の中の特定(とくてい)成分が結びついて、「カルキ臭(しゅう)」というにおいの
    することがあるんだ。
    この「カルキ臭」は水をふっとうさせると、ぬけるので、水道の水をやかんにいれて、ふっとうさせたあと、さまして、冷蔵庫(れいぞうこ)でひやす。そうすると、とてもおいしく飲めるよ。

    |Q|しつもん??
    ダムのない都道府県(とどうふけん)ってあるの?
    |A|こたえ
    日本の都道府県にはすべてダムがあるんだ。
    いちばんダムが少ないのは東京都だけど、それでも5コあるんだ(群馬県は53コ)。
    ちなみに、ダムというのは高さが15メートル以上あるものをいうんだ。
    それよりも低いものは「堰堤(えんてい)」というんだ。

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