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伝統的治水施設の保全と整備

富士川では、河川伝統技術は古来より水防施設として用いられ、釜無川の信玄堤、笛吹川の万力林、富士川の雁堤などがありますが、近年の河川整備では土木工学の進歩・土地利用の進展等に伴いこれらの伝統的治水施設が減少しています。
しかし、川とのふれあいや生物生息空間として川が再認識されているため、環境保全や川の個性を生かせる伝統的治水施設が見直されています。
これからも伝統的治水施設を保全し、かつ現代技術と伝統技術をバランス良く融合して活用することが、河川整備を行っていく上で重要となります。

信玄堤

信玄堤

甲斐の国(山梨県)は四方を高山に囲まれたその地形上の特質から、治水が国を治める者の大きな課題でした。甲斐の治水を大きく前進させたのは、戦国武将武田信玄です。信玄の行った治山治水の工法は「甲州流河除法」と呼ばれ、わが国における河川工学の祖となる優れたものであり、なかでも「信玄堤」は、完成後 400年以上たった現在でも治水機能を果たしている代表的な事業です。

甲府盆地を水害から守る信玄堤
御勅使川の由来と治水の歴史
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わが国の治水の祖、武田信玄公
20年の歳月をかけた壮大な治水事業
御勅使川と釜無川をセットで治水の構想

雁堤

雁堤

富士川の洪水を安定して流し、川路を安定すると共に氾濫を防御しているのが「雁堤(かりがねづつみ)」です。この堤防を高い所から見ると全体の形が空を翔ぶ雁の姿に似ているところから「雁堤」の名が付けられたと伝えられています。完成から今日まで約330年、昔は加島荘と言われた富士平野を守り、そこに住む人々や財産を守り我が国の主要産業、交通 の大動脈を護ってきてくれました。「雁堤」はあの奇妙な形の中に治水の工夫の極意が秘められているのです。

広大な富士平野の護り神
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古郡氏の加島荘進出
初代重高による雁堤工事の着手
三代目、重年が完成させた雁堤
雁堤の治水技術の検証

万力林

万力林

「万力林」は、洪水時に笛吹川が氾濫した場合に密生している松の大木によって流木や土砂を防除し、氾濫した洪水を霞堤の開口部から笛吹川の河道に戻します。「万力」の地名は既に南北朝時代の記録にも見えますが、万人の力を合わせて堅固な堤防とする願いを込めて付けられたと伝えられています。万力林は河川公園としても整備されています。

甲斐の三大難所と万力林
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先人の苦労を秘めた万力林
広大な林が土石流を防ぐ

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