鶴見川流域水マスタープラン

鶴見川流域における水循環の大きな攪乱は、昭和40年代以降における大規模かつ急速な市街化に伴う浸水被害の類発として、市民並びに関連行政に強く自覚されるところとなりました。昭和55年(1980)以降の鶴見川において、各種の流域対策を掲げる「流域総合治水対策」が全国に先駆け始められ、四半世紀間にわたり、流域の市民と関連行政の切実な認識のもとに、協力な取り組みが行われてきました。
近年の拡大から成熟へ向かう歴史の転換のなかで、社会は経済や制度の急激な再編、さらなる安全・環境への配慮、高齢化などの諸課題に直面しつつ、自然と共存する持続可能な社会をめざす都市・地域再生の時代を迎えています。
新しい枠組みと多様な連携・協働のもとで、安全、安心、やすらぎ、うるおいが確保・増進され、自然環境にもやさしく、これらに関連する文化と教育の充実など、活力ある社会を実現していく試みが強く求められています。
このような背景のもとで、「鶴見川流域水マスタープラン」は、都市・地域再生を「健全な水循環系」構築の視点から、水循環系にかかわる各計画、施策を総合的に進めるための基本として、新たなビジョン、計画、推進方策の提案を行います。
また、「鶴見川流域水マスタープラン」は、流域(流域圏※)計画地域と定め「健全な水循環系」構築の視点から、流域の安全、安心、自然との共存などの課題を把握し、これら流域の諸課題の総合的なマネジメントと流域(流域圏※)にかかわる市民、市民団体、企業、行政の多様な連携。協働によって新たな施策を立案。推進します。
※流域圏:第3次全国総合開発計画では、定住圏構想の中で、生活圏・経済圏・文化圏として提起されてましたが、鶴見川流域水マスタープランでは、流域の水循環系が及ぶ範囲として、集水域、洪水氾濫域、水利用域、および排水域を含む圏域と定義します。
水マスタープランの現在の動き
水マスタープラン関係パンフレット
推進体制
立案から策定までのプロセス
関連情報
- 国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所
- 〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央2-18-1TEL:045(503)4000