将来にわたって水資源を保全してくためには、どのようなことが必要なのでしょう?
水資源を蓄えられるものの代表は、「森林」と「ダム」です。
我が国は森林に恵まれた国です。国土の約67パーセントが森林であり、この森林が雨を蓄える役割を有しています。
しかし、森林が水を貯める能力にも限界があります。大雨のときには、貯めきれずに降った雨が洪水として流れ出し、渇水のときには私たちが必要とする水をまかなえないのです。その森林の限界を補う役割をしているのがダムなのです。このため、洪水や渇水を防ぐためには森林とダムの両方が必要です。私たちの住む首都圏などの都市域では、その傾向は特に顕著です。
そこで、ダム建設などの方法で水資源確保が過去から行われてきたのです。すなわち、我が国の水資源を将来にわたって保全していくためには、森林とダムの両方の持続的な保全・活用が必要なのです。
このようなことから、水源地域の森林やダムの保全・活用のため「水源地域ビジョン」を地域とともに策定し、地域振興と水源環境の保全・活用を進めています。