事務所からのお知らせ
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霞ヶ浦の水と自然を守る
かつては水害や水質悪化に悩まされていた霞ヶ浦も、国や各種団体、研究者、そして地元の人々の努力によって、いきいきと再生しつつあります。霞ヶ浦の水と自然を守る事業・施設を紹介します。
妙岐ノ鼻
霞ヶ浦最大のヨシ原で、霞ヶ浦に鼻のように突き出していることから妙岐ノ鼻と呼ばれる。その面積約52ha。ヨシマコモ、ガマが群落し、渡り鳥をはじめさまざまな鳥類が越冬地、繁殖地として生息。バードウォッチングの人気スポットとして知られる。霞ヶ浦(西浦)のダムカードに「妙岐ノ鼻」の写真が使われている。
ダムカード配布場所:水資源機構利根川下流総合管理所、霞ヶ浦河川事務所土浦出張所、麻生出張所、行方市観光物産館「こいこい」浮島砂浜再生
和田公園は以前霞ヶ浦の湖水浴場として賑わっていた場所。霞ヶ浦の自然と触れ合えるように、砂浜の再生などが行われた。
和田公園
水郷筑波国定公園として霞ヶ浦湖畔の和田岬に整備された。年間を通してチューリップ、コスモスなど四季折々の花に彩られる他、デイキャンプ場もある。
霞ヶ浦の浚渫
霞ヶ浦の湖底には富栄養化した底泥が堆積している。この底泥を除去するのが浚渫事業。2012(平成24)年5月で計画の約800万m3が完了した。
緊急保全対策
霞ヶ浦の湖岸植生帯の減退が進んだことから、既存の湖岸植生帯を保全することを目的とし保全対策が行われている。
常陸川水門魚道
水門を閉鎖した際に遡上するウナギや鮎などを上流へ導く通路として魚道が設置されている。
霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区 自然再生事業
霞ヶ浦の湖岸環境や景観の保全・再生に取り組んでいる。全部で9つの区間に分けて実施。環境学習の場として利用されることも期待されている。
霞ヶ浦と野鳥
霞ヶ浦では、数多くの鳥類が観測されている。冬季には多数の水鳥が飛来し、またヨシ原でもさまざまな野鳥の姿が見られる。妙岐ノ鼻地区(稲敷市)のヨシ原では、重要種のコジュリンやオオセッカの繁殖も確認されている。2年に一度くらいの割合でオオハクチョウも飛来する。
霞ヶ浦の水質
霞ヶ浦は、1 9 7 3(昭和48)年からアオコの大発生が見られるようになり、水質悪化が大きな問題となってきた。さまざまな対策により、近年では緩やかながらも改善されつつある。
霞ヶ浦導水
那珂川下流部、霞ヶ浦および利根川下流部をつなぐ地下トンネルを建設し、相互に水をやりとり。「霞ヶ浦や桜川の水質浄化」「水不足の軽減」「新 規都市用水の確保」の3つを目的としている。
沖洲水辺プラザ(ほほえみの浜 )
霞ヶ浦にはかつて湖水浴場が13か所あったが、水質の悪化とともに昭和40年代にはすべて廃止された。ここ沖洲地区では、かつての美しさを取り戻すため2010(平成22)年に砂浜が整備され、「ほほえみの浜」と命名された。
風と緑の広場
北浦に注ぎ込む山田川の河口にある小さな公園。周辺は自然保護区になっている。ヨシが生い茂る中に野鳥の観察小屋があり、湖面で休む水鳥の姿 を見ることができる。
霞ケ浦環境科学センター
霞ヶ浦の水環境・大気環境・化学物質などの調査研究の他、霞ヶ浦の歴史・暮らし・生き物たち・水質・地球環境などさまざまな展示や、体験スクール、霞ヶ浦学講座等環境学習が行われている。
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