霞ヶ浦の紹介
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自然百科事典
植物プランクトン
植物プランクトン(冬に見られるもの)
セネデスムス/セネデスムス科(Scenedesmus acuminatus)
全国各地に分布。霞ヶ浦でもほぼ年間を通じて出現します。群体は、4あるいは8細胞よりなり、個々の細胞は紡錘型で両端が鋭くとがっています。両端の細胞は、外側へ半月形に湾曲します。細胞は、幅2.5~6マイクロメートル、長さ12~30マイクロメートル。
ディクチオスヘリウム/ディクチオスヘリウム科(Dicctyosphaerium pulchellum)
各地の湖沼で、プランクトンとして分布。霞ヶ浦では年間を通して出現し、最も普通に見かける植物プランクトンの一つです。細胞は、球形。通常は4個ずつが組みになっていて、16~64細胞が集まって群体をつくります。各細胞間は、枝別れした糸状物質でつながり、全体が寒天質状の皮膜に包まれています。細胞の直径は、3~10マイクロメートル。
ハリケイソウ/オビケイソウ科(Synedra rumpenns)
河川等の付着生物として普通に見られる植物プランクトンです。霞ヶ浦では、湖岸の付着生物として、冬期(1~3月)にはプランクトンとして出現します。特に、高崎沖等西浦に多く現れます。細胞は、針状で、両端や中央部が膨れ出ています。細胞の長さは、25~70マイクロメートル。幅2~3マイクロメートル。