霞ヶ浦の紹介
-
自然百科事典
植物プランクトン
植物プランクトン(夏に見られるもの)
ミクロキスティス/クロオコックス科(Microcystis aeruginosa)
「アオコ」と呼ばれる浮遊性の藍藻。有機汚濁に対する耐性が強く、富栄養化の進んだ水域に出現します。湖の表面に緑色の粉をまいたような「水の華」を形成しますが、霞ヶ浦では、それが夏季に大発生し、問題になっています。細胞は、球形で、偽空砲といわれる気泡が多数体内に存在するため、水の表面に浮かびやすくなっています。多数の細胞が寒天状の基質中に集まって群体をつくり、1群体の細胞数は、数百~数千個にも達します。群体は、幼時には球体ですが、しだいに不定形になっていきます。細胞の直径は、3~7マイクロメートル。