まず、
『緑のダム』があれば人工のダムは要らないという意見がありますが、これは誤解です。
日本の森林面積は国土の約7割を占め、過去100年間では大きな変化はありません。
また、日本は世界でも有数の森林保有国ですが、毎年のように洪水や渇水が生じていることからも、『緑のダム』だけでは不十分なのは、明らかです。
八ッ場ダムは、昭和22年のカスリーン台風を契機に昭和24年に利根川の治水計画に位置づけられ、その後2回の計画の見直しを経て、重要な治水施設の一つとして位置づけられています。
利根川の治水計画は、200年に1回の確率で起こる規模の洪水(利根川の八斗島(伊勢崎市)地点の基本高水流量22,000m3/s)を対象に、上流ダム群による洪水調節とともに、河道改修、遊水地の整備等をあわせた対策により対処することとしており、八ッ場ダムは上流ダム群の中では最も効果のあるダムとして、治水上重要な役割を担っています。
なお、この計画に基づき、現在利根川の下流部では、新たな堤防の整備や補強、遊水地の整備などを鋭意行っており、いわゆる河道整備にも全力を注いでいます。