ダムの情報
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ダムの役割
洪水期(7/1~9/30)と非洪水期(10/1~6/30)の貯水池運用
7/1と10/1に貯水率の計算が切り替わります。
●洪水期と非洪水期で貯水率を計算する分母が変わります。
ダムの目的には、洪水を貯める治水機能とダムに貯めた水を用いてかんがい用水、水道用水、発電等に利用する利水機能があります。
○洪水期(7/1~9/30)には、洪水を貯めるために必要な容量を確保し運用を行います。
○非洪水期(10/1~6/30)には、その容量に利水のために必要な水を貯めます。
ただし、八ッ場ダムのみ、洪水期(7/1~10/5)、非洪水期(10/6~6/30)となります。<計算例>
貯水率の計算式
当日の貯水量 ÷ 有効容量
6月30日までは、常時満水容量の55,163万m3
7月 1日からは、洪水期制限容量の36,849万m3
6月30日の貯水率 35,500万m3/55,163万m3=64.4%
7月 1日の貯水率 35,500万m3/36,849万m3=96.3%
となり、7月1日の0時を境に貯水率を計算する分母が異なるため、同じ貯水量でも貯水率が変わります。●利根川上流9ダムの利水容量
7月1日から各ダムに貯めることができる貯水量は、洪水期制限容量になります。
藤原・奈良俣再編ダム再生事業について
藤原ダム、奈良俣ダムについては、『藤原・奈良俣再編ダム再生事業』の実施により、洪水期制限容量が変更となりました。
藤原ダム 令和4年まで 1,469万m3 令和5年から 1,230万m3
奈良俣ダム 令和4年まで 7,200万m3 令和5年から 7,439万m3ダムにおける弾力的管理試験について
ダムでは弾力的管理試験を実施しています。このため、洪水貯留準備水位以上にダムに貯留する運用を行うことから、貯水量が洪水期の利水容量以上となることがあります。
【ダムの弾力的管理とは】
ダム下流の無水区間の解消等、水環境の改善を目的に、洪水を貯める容量に支障を及ぼさない範囲で貯留し、放流するものです。
【利根川ダム統合管理事務所のダムの弾力的管理試験】
利根川ダム統合管理事務所では、平成9年度からダムの弾力的管理試験を実施しており、この水をダムから放流することにより、ダム下流の無水区間の解消等を行ってきています。
例えば、薗原ダムでは、7月1日~9月30日の洪水を貯めるための容量内に最大約180万m3を貯留しています。