首都圏の水資源は、まだまだ不安定な状態であることをご存知でしょうか? 急激な人口増加に対応しようとした結果です…。
首都圏の水資源には、残された様々な課題があります。
戦後、首都圏では急増する人口や産業発展に対応するため、利根川・荒川の水資源開発を進めてきました。しかし、水を安定的に供給する安全度を低くすることで急増する水需要に対応してきました。そのため、他の地域に比べて無理をしてきており、渇水に対してまだまだ不安定な状況なのです。ひとたび、渇水が生じると、首都圏の社会・経済活動に大きな影響を与える可能性があります。また、近年の少雨傾向や地球温暖化も懸念材料です。また、生活の向上に伴い水使用量が徐々に増えてきたことなども原因の一つです。
このような課題を解消していくには、計画的な水資源開発、水源の多様化、既存施設の有効活用、節水の実施などを進めていくことが必要なのです。
※国土交通省水資源部の推計による取水量ベースの値である。
工業用水は淡水補給量である。ただし、公益事業において使用された水は含まない。
農業用水については、1981~82年値は1980年の推計値を、1984~88年値は1983年推計値を、1990~93年は1989年の推計値を用いている。また、1995年より推計方法の変更を行った。
四捨五入の関係で合計が合わないことがある。