霞ヶ浦の紹介
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自然百科事典
水生生物
水生植物(浮漂植物)
ウキクサ/ウキクサ科(Spirodela polyrhiza)
全国の水田や池でみられる、1年生の小型の浮標植物。霞ヶ浦でも、舟だまりや、抽水植物の群落に囲まれた水面 等見ることが見ることができます。真の葉はなく、葉状体は長さ5~8ミリメートル、巾4~6ミリメートル。裏面 は、紫色を帯び、2~数個連結します。根は、5~11本。8~9月頃、まれに小さな花をつけます。晩秋に、葉状体の下部に暗緑色の冬芽をつくり、水底に沈んで越冬します。
アオウキクサ/ウキクサ科(Lamna paucicostata)
日本全国の水田や池に普通に見られる、一年生の浮標植物。葉状体は、3~5ミリメートル×2~4ミリメートル。裏面 も緑色で、根は一本。ウキクサともに、水田の強雑草。アオウキクサは、人工栽培がやさしく、増殖力が強い。また、重金属その他の有害物質に対して敏感であることから、水質を評価する試験生物として使われます。
イチョウウキゴケ/ウキゴケ科(Ricciocarpus natans)
こけ類に属する1年生の浮標植物で、本州以南の水田や池で見ることができます。霞ヶ浦でも湖岸の水たまりや水田にまれに見ることができます。いちょうの形をしていますが、半円以上になると2つに割れます。