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川崎宿から箱根宿といわれている場所の間の距離はどのくらいありますか。また普通の歩き方で歩いた場合、何日くらいかかるものですか。 (茅ヶ崎市 61歳 男性) |
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川崎宿から箱根宿までは、現在の距離に換算すると約80kmあります。
ちなみに、江戸時代後期、幕末の天保改革にあわせ、東海道の各宿場を対象に調査したときの「東海道宿村大概帳」によると、各宿間の距離は次の通りです。
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宿場 |
次宿までの里数 |
川崎宿 |
2里半 |
神奈川宿 |
1里9町 |
保土ヶ谷宿 |
2里9町 |
戸塚宿 |
2里 |
藤沢宿 |
3里半 |
平塚宿 |
27町 |
大磯宿 |
4里 |
小田原宿 |
4里8町 |
箱根宿 |
三島まで3里28町 |
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さて川崎宿から箱根宿までを普通に歩いて、どのくらいかかったのかということですが、
江戸時代の旅人は、夜明け前に出発し夕方まで、1日8〜10時間も歩き、距離にすると約30〜40kmも歩いています。
例えば「東海道中膝栗毛」の弥次郎兵衛・喜多八の二人の場合、出発地は江戸ですが、1日目は戸塚宿まで、2日目は小田原まで、3日目に箱根までとなっています。
川崎からという場合、藤沢1泊、小田原2泊、3日目には三島までというケースもあります。
ですから低く見積もっても、川崎から箱根までは3日で歩いたといえそうですが、現代ではちょっとかなりの健脚でないと難しそうです。
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