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普通、江戸から京へ行く場合、最初に宿泊する宿場はどのあたりですか?
「お江戸日本橋七つ立ち 初のぼり 行列そろえて アレワイサノサ」と歌われたように、東海道の起点は日本橋から始まります。「七つ」とは七つ時、だいたい現在の午前4時頃を指します。夜が明ける前ですから提灯の明かりが頼りです。この歌は大名行列の様子を歌ったものですが、当時、一般の旅もまだ夜の明けない前に旅立ちし、明るいうちにできるだけ歩き、午後6時頃に宿に入るというようにしていたようです。
『東海道中膝栗毛』では、弥次郎兵衛・喜多八が何時頃江戸を出発したかは書いてありませんが、二人が最初に泊まった宿場は戸塚でした。武蔵国と相模国の国境である境木を過ぎたあたりで、「日の西の山の端」に近づいてきたので、戸塚宿で宿をとろうと急ぎます。
また江戸時代後期に盛んにつくられた東海道を題材とした道中双六(すごろく)を見てみると、戸塚宿の箇所に「泊」という文字が記されているケースが多く見られます。
このように一般的には東海道の最初の宿泊地は戸塚宿だと考えられていたようです。
ただし老人や女性などは戸塚宿まで行くのはきついようにも感じられ、手前の保土ヶ谷宿で泊まるといったケースも考えられます。
図版:浮世道中膝栗毛滑稽双六 横浜市歴史博物館蔵
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