|
 |
今でも江戸時代の道標が残っているのですか? |
 |
道標は旅人の便宜のため、石や木などに方向・距離などを記し路傍に立てた標示物で、今でいう道路標識です。旅人はこれをたよりに、目的地を目指しました。
また道標は道案内のものばかりでなく、地名を示すものや街道沿いの寺社を示すも、地蔵とかねたものなど、その土地の観光名所を案内する広告という意味合いもあったのです。
こうした道標は、今も各地に残っています。といっても現存するのは石の道標です。なかでも屈指の名品は、現在川崎大師境内にある道標です。この道標は、かつて川崎宿の有名な茶屋万年屋の脇に立っていたもので、寛文3年(1663)の造立、表には雄勁な書体で「是(これ)より厄除け弘法大師への道」と銘が刻まれています。つまり東海道から大師道へ分岐する地点にあって、川崎大師へ導くしるべだったのです。
このほかにも、保土ヶ谷の金沢横町(東海道と金沢道の分岐点)には4つの石の道標が現存しています。
|
写真:大師道道標 |
 |
|
へ戻る
へ進む
|
|