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「助郷」(すけごう)とはなんのことですか? |
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宿場のもっとも重要な役割は、幕府公用の旅人の荷物を次の宿場まで送り届ける継立業務です。この仕事を宿場にまかせるため、幕府は各宿に一定数の人馬を常備するよう義務付けました。しかしその後参勤交代制の確立などにより交通量が増大すると、
宿場に用意されている人馬だけでは足らなくなり、近隣の村々から人馬を集めなければなりませんでした。
これが制度化して宿ごとに補助する村を定めたものを助郷制といいます。たとえば、元禄7年(1694)に助郷が制度化された小田原宿では、周辺の農村79カ村が助郷として指定されています。なかには小田原宿より3里以上も離れた遠方の村もありました。そのため、人馬を提供しなければならない村々は耕作に支障をきたし、経済的にも苦境に陥るなど、深刻な問題も引き起こしました。
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