|
 |
藤沢が宿場になったのはいつ頃ですか? |
 |
藤沢宿が成立したのは慶長6年(1601)です。
これより早く、藤沢には徳川家康が関ヶ原の合戦や大坂の陣などの往復の際や、関東巡視などに休泊施設として利用した藤沢御殿がありました。藤沢御殿の設置年代は慶長初年と推定され、慶長5年(1600)から寛永11年(1634)までに家康は合計28回宿泊しています。
また藤沢宿は、鎌倉時代から時宗総本山・遊行寺(清浄光寺)の門前町として栄えたところです。正式な宿場となってからはさらに発展しました。時宗が徳川家康の保護を受け、遊行寺が再建されたので、ますます多くの信者が訪れるようになったのです。
門前町としてだけではなく、藤沢宿から約1里(約4km)のところには江ノ島があったので、江ノ島詣の客でもにぎわいました。江戸時代には江ノ島弁財天信仰が各地に広まり、多くの庶民がお参りに訪れました。
さらに藤沢宿には、江ノ島へ向かう道のほか、八王子や厚木、大山へ向かう道が集まるところで、交通の要衝でもあったのです。
|
図版:東海道分間延絵図 藤沢宿 東京国立博物館蔵 |
 |
|
へ戻る
へ進む
|
|