流域情報
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片品川流域
片品川流域の地質
群馬県の地質
利根川流域のなかでも群馬県の地質構造は複雑で、三波川結晶片岩や山中地溝帯など、日本列島の地質構造を代表する岩石や地質構造が分布しています。
南北に走る構造帯は東から足尾帯、片品構造帯、上越変成帯があり、これらを東西に切るように走るのが三波川帯、秩父帯です。群馬県では、これら古生層以降の地質が最も古く、群馬県の背骨を形成しています。こうした背骨の地質は、本州地向斜とその後の本州造山運動の過程で形成されました。
赤城、榛名、子持、小野子や、浅間、草津白根、武尊などの諸火山は、いずれも第四紀に入ってから陸上で噴火を始め、洪積世の末頃にはほとんど完成していたとみられています。各火山の噴出物はそれ以前の地層・岩石を広く覆って、それぞれの火山層を形成しました。小広河原より白根山(H15.19.17)
片品川流域の地質
片品川の流域一帯は、中生代末に活動したと考えられる酸性深成岩類及び超塩基性岩類を基盤とし、その上部を第三紀末に噴出した流紋岩が広く分布し、さらにその上部を燧ケ岳・日光白根山・武尊山等の火山噴出物で覆われています。流紋岩は局所的に熱水変質が見られ、多くは軟弱岩となっています。また砕屑岩を挟み、このような地域では、規模の大きい崩壊地が見られます。(出典:群馬の砂防)