流域情報
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片品川流域
平成13年(2001)台風15号
台風第15号は9月4日に南鳥島の南海上で発生し、威力を強めながら北上を開始し、9日、勢力は弱まったものの本州の南海上で北東に進路を変更し、11日9時半頃には神奈川県鎌倉市付近に上陸しました。その後、次第に弱まりながら台風は、東京都から茨城県北部を通って海上に抜け、12日15時には千島列島付近で温帯低気圧となりました。
旧利根村の文化橋(片品川)の落橋(現:群馬県沼田市)
この台風は東海から関東地方の山沿いで大雨をもたらし、奥日光(栃木県日光市)の895mmをはじめ、山沿いでは600mm~800mmの期間降水量となったところがありました。平野部でも静岡市の320mmをはじめ、東京都千代田区の160mmなど200mm前後の大雨となったところが出ました。また、北海道は11日から12日にかけての大雨でオホーツク海側などの一部で200mmの期間降水量を越す地域もありました。
群馬県内では、9月9日から11日にかけての激しい風雨によって各地で被害が相次ぎ、上信越自動車道では点検作業中の作業員2名が土砂崩れに巻き込まれ死亡、3名が負傷しました。さらに、吾妻川流域の嬬恋村では万座川に流された男性が行方不明に、また万座温泉へ通じる道路が不通となり、観光客ら780人余りが足止めされました。
参考文献:「気象庁資料」台風15号での被害状況
死者 3名 行方不明者 1名 負傷者 3名 床上浸水 11戸 床下浸水 111戸 農業被害 123ha (群馬県下) 台風の進路と天気図