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事業紹介

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    床固群とは

    床固群

    床固群とは、床固工や護岸工がいくつも設置されている所を指します。床固群は、川の流れを安定させるための砂防施設です。川底の勾配が急に変化するところは、上流から流出した土砂がたまりやすく、洪水が発生すると、洪水の氾濫や川岸の決壊を引き起こす原因にもなります。床固群は、川底の勾配をゆるやかにして、川底が堀られにくくしたり、水の流れるスピードを遅くするため、床固工や護岸工により洪水を完全に流します。近年整備が着実に進み、大きな土砂災害は少なくなった反面、河川の横断構造物が、川にすむ魚の移動を阻害し、その棲息範囲を狭める懸念も出ていました。そのため、魚と景観にやさしい「魚道」も整備されたほか、床固群周辺ではゲートボール場や広場も整備され、地域住民が川に親しめる空間が創出されています。

    床固の実例を見てみよう

    大谷川床固群

    【大谷川床固群】
    大谷川は、中禅寺湖から流れる華厳の滝にその源を発し、男体山、大真名子山、小真名子山、女峰山、赤薙山などの日光火山群の南東斜面と薬師岳、鳴虫山などの古生層山地北面を集水する各支川を合わせて、扇状地を貫ぬくように流れ、今市市の関の沢地先で鬼怒川に合流する、流路延長29.9キロメートル、流域面積258.9平方キロメートル、河床勾配1/10−1/70の急流河川です。
    主な支川である深沢、荒沢、田母沢、稲荷川、鴫沢は、男体山、大真名子山、女峰山などを削り、多くの土砂を下流に流し、大谷川本川の扇状地面を形成しています。このように、土砂生産の活発な当流域では、過去に大きな土砂災害を幾度となく被ってきました。
    このため昭和8年(1933年)に国の直轄砂防事業として、本川の乱流と護岸基礎等の洗掘防止を目的とする床固工、水制工、護岸工等の整備に着手したのが、この事業の始まりです。近年は、整備が着実に進み、河道が安定してきたので、河川敷等の一部は砂防公園として整備され、市民行事が行われるほか、釣りなどを含め人々の憩いの場として利用されています。

    横川第9床固工

    【横川第9床固工】
    鬼怒川の左支川である男鹿川は、男鹿岳に源を発し、五十里地先で湯西川を合わせて、下流の五十里ダムに大量の土砂を流出し堆積させています。
    横川床固群は、首都圏の水ガメである五十里ダムの機能維持を目的として、流路を固定し、洪水の氾濫を防ぐとともに、川底が削られるのを防ぐために設置されました。
    また、地元の地域計画と調和のとれた潤いのある水辺空間を創り出すための基盤整備としても、事業が進められています。

    楡ノ木沢第1床固工

    【楡ノ木沢第1床固工】
    楡ノ木沢は鬼怒川(川俣ダム湖)に流れ込む支川で、上流部には大規模な崩壊地が点在し、荒廃の著しい急渓流です。
    当施設は楡ノ木沢の最下流に位置し県道川治温泉川俣線に面しているため、周辺の景観と調和のとれた砂防施設となるよう、施設の表面にカラマツの間伐材を利用した型枠を使用し、「木でできた砂防施設」を演出しています。

国土交通省 関東地方整備局 日光砂防事務所
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