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「東海道五拾三次」を描いた安藤広重はどういう人ですか? |
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安藤広重は寛政9年(1797)江戸八重州河岸に生まれました。年少で両親を亡くすと家督を相続し火消同人職につきます。その職にありながら15歳で歌川豊広に入門、浮世絵を学び始めます。そして27歳の時に火消同人を引退し、浮世絵師として独立します。
天保3年(1832)36歳の夏に、徳川幕府が朝廷へ駿馬を献上する年中行事である「八朔御馬献上」の行列に参加します。翌年、このときの写生と印象をもとに「東海道五拾三次」を描き、一躍世に認められることになるわけです。このときの版元は保永堂というところでした。そのためこのシリーズは保永堂版と称されています。広重はその後も次々と東海道シリーズを発表しましたが、保永堂版を超える作品はできなかったといわれています。
他に、「木曾街道六十九次」「近江八景」「名所江戸百景」など、諸国名所絵、江戸名所絵など多くの名作を残しました。
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安藤広重画像(東京国立博物館) |
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