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庶民は、旅にどんなものを持っていったのですか?
江戸時代も文化・文政期(1804〜1830)ごろになると、伊勢参宮を中心とした庶民の旅が盛んになります。そのころに出された『旅行用心集』という本では、旅に出るときは持ち物をできるだけ少なくすることとしたうえで、「道中所持すべき品の事」として、次のような物をあげています。
矢立、扇子、糸針、懐中鏡、日記手帳、櫛、鬢付油(びんつけあぶら)、ちょうちん、ロウソク、火打道具、懐中付木、麻綱、印板、鉤(かぎ)
このうち鬢付油は、関所や城下などを通る際に、鬢(頭の左右の耳より前の髪)が乱れないようにするためのものです。また麻綱は旅館で自分の荷物をまとめておくために使うもの、鉤は先の曲がった金属製の道具ですが、これがあると道中重宝すると記されています。
図版:町人の旅姿
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