ダムの情報
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ダムの役割
ダムの用語集
専門用語をわかりやすく解説します。
ダムの貯水位関係
|設計時最高水位|
200年に1回の割合で発生すると考えられる流量、または、それまで実際に発生した最大の流量のうちどちらか大きい流量(以上がダム設計洪水流量の説明)が、ダムの洪水吐から流下するものとした場合のダムの水位。
|洪水時最高水位|
洪水時にダムが一時的に貯留することに決められた最高水位。
|平常時最高貯水位|
平常時にダムが貯留することに決められた最高水位。
|最低水位|
貯水池からの取水口の最低敷高において、通常これよりも下の貯留水が利用できない水位。
|洪水貯留準備水位|
洪水時に貯めておくための容量を出来るだけ確保するために、洪水期に常時満水位よりも水位を低下させる場合の水位。ダムの容量関係
|総貯水量|
堆砂容量、利水容量、洪水調節容量をすべて合計した容量。
|有効貯水容量|
ダムの総貯水容量から堆砂容量をのぞいた容量。
|利水容量|
最低水位から常時満水位までの容量。
|補給量|
川の流量が少なくなったときに、ダムに貯めてある水を放流して補うことを補給といい、補給した水量の合計を補給量という。
|堆砂容量|
一定期間(100年程度)にダム貯水池に堆積すると予想される流入土砂に相当する容量。治水に関する用語
|氾濫|
川の水がいっぱいになって溢れること。洪水氾濫という使われ方もされます。
|溢水(いっすい)|
堤防を越えて洪水があふれでること。
|放水路|
川の中流や下流部などにつくられ、洪水を直接海に流したり、小さい川から大きい川へ洪水を流し、洪水被害を軽減するための施設です。利水に関する用語
|利水|
暮らしや産業に必要な生活用水や工業用水、農業用水など、水を有効に利用することを利水といいます。
|かんがい|
水を川や湖などから引いてきて農地を潤すことをかんがいといいます。かんがいには、稲作などに必要な水田かんがいと、野菜や果物に必要な畑地かんがいがあります。
|不特定かんがいと特定かんがい|
不特定かんがいは不特定多数に行われるかんがいであり、特定かんがいは流量を地域限定で行ったり、ある特定の利水者のために期間限定で行われるかんがいのことです。
|渇水|
長期間、雨が降らなくなり、川の水量が減ったことによって起こる水不足のことです。その他ダム等に関する用語
|試験湛水|
ダムの湛水は、ダムの機能を発揮させるとともに、その安全性を十分に確認する必要があります。ダム工事では、本体打設の完了後に試験的に水を貯めて、ダム堤体、貯水池周辺などの安全性を実際に検証したうえ、通常の管理に移行します。
|ダム湖の水質環境基準|
藤原ダム、相俣ダム、薗原ダムでは水質調査を実施し、水質管理に努めています。
利根川上流部の水質は、環境基準をおおむね満足しています。
|遊水地|
洪水を一時的に貯めて、洪水の最大流量(ピーク流量)を減少させるために低平地に設けた区域を遊水地または調節池といいます。
|渡良瀬遊水地と渡良瀬貯水池|
渡良瀬遊水地は、約33km2の広さをもち、渡良瀬川、思川、巴波川などの洪水時の流量を一時貯水し、一気に下流へ流れていかないよう洪水調節能力をもっています。一方、渡良瀬貯水池は、渡良瀬遊水地の中にあるハート型をした貯水池(谷中湖)のことで、さらに洪水調節能力を高めるとともに、生活用水、農業用水などを供給する施設です。水文用語その他
|レーダ雨量観測システム|
レーダによる雨量の観測は、アンテナを水平方向に360度回転させながら毎秒数百回の電波を発射することによって行われます。発射された電波は、雨滴などにあたり反射波としてかえってきます。レーダ雨量計は、この反射波の強さと雨の強さとの間に一定の比例式が成立することを利用して、観測するシステムです。
|低水|
平常時に河川を流れている流量。国土交通省では低水流量を管理しています。
|自然流量|
ダム・堰など、流水を調節する施設がないと想定したときの河川での流量。季節によって流量が大きく変動します。
|正常流量|
川の流れを正常に保つために必要な流量のことで、河川の生態系など河川環境を守り、舟運、漁業、景観、塩害の防止なを総合的に考慮して決められている流量。
|直轄|
地方公共団体等を介さず、国が直接管理すること。