新河川法制定[昭39] |
「治水事業の歴史」でも述べたが、新河川法制定によって、多摩川は一級河川に指定された。また工事・管理とも国(建設省・現国土交通省)が行うこととなり、多摩川の治水事業は新たな局面に入ることとナル。 |
「多摩川水系工事実施基本計画(以下工実)」制定[昭41] |
新河川法の制定にともなって、治水・利水がキーワードとなっている総合的なプラン、「工実」が制定された。このプランは工事も管理も国が受け持つ、「水系一貫」の計画じゃ。続いて支川の浅川、大栗川も直轄管理区間に組み込まれていく(浅川改修工事、大栗川改修工事)。 |
狛江水害[昭49]→「工実」改訂[昭50] |
しかし、計画高水流量に匹敵する洪水となった狛江水害によって、「工実計画」は改訂されることとなる。主な改訂ポイントは、石原基準点の基本高水のピーク流量を、従来の4,170m3/secから8,700m3/secと大幅に見直した点じゃ。さらに昭和63(1988)年には、「工実」に高規格堤防の整備が位置づけられた(高規格堤防工事)。 |
河川法改正[平成9]→「多摩川水系河川整備基本方針」[平12] |
「治水」「利水」に「河川環境」のキーワードを追加した河川法改正を受けて、「工実」にかわって河川整備の基本となる「多摩川水系河川整備基本方針」が決定。これがやがて「多摩川水系河川整備計画」へと結びついていくのじゃ! |