江戸川河川事務所
 
河川用語集
  水質に関する用語集
「さ」

魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業(さかながのぼりやすいかわづくりすいしんモデルじぎょう)

魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業とは、地域のシンボルとなっている河川・渓流について、魚が自由にのぼったり下ったりできるようにするため、堰、床固、ダム、砂防ダム等とその周辺の改良、魚道の設置、改善、魚道流量の確保等を計画的に行うものです。

桜づつみ(さくらづつみ)

桜づつみとは、洪水から堤防を守るために必要な堤防断面に加えて、堤防の市街地側に土を盛り、そこに桜を植栽するものです。これは、堤防を強化するとともに、積極的に良好な水辺空間の形成を図るものです。

GIS(ジーアイエス)

GISとは、地理情報システム(Geographic Information System)の略称で、地理的位置に関する情報を持つさまざまな台帳・統計データ等をデジタル化された地図の上に結びつけ、統合的に処理・管理・分析するコンピュータ情報処理体系のことです。河川の計画や管理等、幅広く利用されています。本計画の附図もこのシステムで作られています。

自助互助システム(じじょごじょシステム)

自助互助システムとは、災害時に自分で行動できるよう常日頃から知り得る情報の入手を図り、自分の身を守ることを心がけるとともに、地域における避難誘導や防災活動等、お互いに協力して助け合う組織のことです。

支川(しせん)

本川に合流する河川です。また、本川の右岸側に合流する支川を「右支川」,左岸側に合流する支川を「左支川」と呼びます。さらに、本川に直接合流する支川を「一次支川」,一次支川に合流する支川を「二次支川」と、次数を増やして区別する場合もあります。

支川背水区間(しせんはいすいくかん)

本川が洪水の場合、支川と本川の合流点に水門など逆流を防止する施設がないところで、本川の洪水が支川に影響することがあります。この影響の範囲を支川背水区間と言います。このようなケースでは、支川の堤防は本川の堤防並の充分安全な構造とする必要があります。

樹林帯(じゅりんたい)

樹林帯とは、樹木が抵抗となって流勢を弱め、堤防の崩壊を防ぐ働きをする一帯のことを言います。堤防沿いの樹林帯は、氾濫流による破堤部の拡大防止等のために設置するものです。

情報管渠(じょうほうかんきょ)

情報管渠とは、河川堤防内に3〜4条の管路を埋設し、その管路の中に光ファイバーケーブルが敷設された管路のことを言います。

捷水路(しょうすいろ)

河川の湾曲部を矯正して、洪水を安全に流下させるために開削した水路です。

情報コンセント(じょうほうコンセント)

情報コンセントとは、河川沿いに敷設した光ファイバーケーブルに沿って、映像・音声・データの送受信を可能とする設備を言います。情報コンセントは、平常時・災害時等における河川管理の情報の受発信に活用されます。

所管専用通信網(しょかんせんようつうしんもう)

所管専用通信網とは、国土交通省が所有する情報通信ネットワークを言います。現在、この情報通信ネットワークはマイクロ波多重無線通信・衛生通信・移動通信・光ファイバー等により構成され、国土交通省内の全国出先機関・内閣府等の中央防災機関・都道府県等と接続されています。この情報通信ネットワークを活用し、災害時の迅速な状況把握・情報交換、平常時の河川管理の充実に役立てられています。

浸透・侵食(しんとう・しんしょく)

浸透については、河川の水位が高くなると川側から堤防内に向かって浸透流という水の流れが発生します。この浸透流により、堤体の土砂が堤防断面から湧出すると、その箇所が泥状となって土砂が流れ危険な状態になります。侵食とは、洪水流れにより土砂が洗い流されることを言います。

水位・流量(すいい・りゅうりょう)

水位は、河川などの水面の位置を観測所ごとに設定した基準面からの高さで表した値です(したがって、一般に用いられる標高とは異なります)。
 流量は、単位時間内に流れに直角方向の断面を通過する流体の体積を表す値で、単位は〔m3/s〕です。

水系名(すいけいめい)

同じ流域内にある本川、支川、派川およびこれらに関連する湖沼を総称して「水系」といいます。その名称は、本川名をとって利根川水系,荒川水系などという呼び方が用いられています。

水質事故(すいしつじこ)

水質事故とは、河川への廃棄物の不法投棄、工場等における危機等の破損や人為的な誤操作に起因する油類や科学物質の流出による事故のことを指します。

水質自動監視装置(すいしつじどうかんしそうち)

水質自動監視装置は、河川水を自動的に採水し、水質測定を行い、その結果を事務所のホストコンピューターに送信する装置です。水質測定項目は水温、pH、電気伝導度、濁度、溶存酸素、アンモニア、シアン、CODなどです。

水衝部(すいしょうぶ)

水衝部とは、洪水時において、上下流に比較して流れが堤防または河岸に強く当たる箇所を言い、河道の湾曲部などに多く見られます。

水防活動(すいぼうかつどう)

川が大雨により増水した場合、堤防の状態を見回り、堤防などに危険なところが見つかれば、壊れないうちに杭を打ったり土のうを積んだりして堤防を守り、被害を未然に防止・軽減する必要があります。このような、河川などの巡視、土のう積みなどの活動を水防活動といいます。
 水防に関しては、「水防法」(昭和24年制定施行)で国、県、市町村、住民の役割が決められており、その中で、市町村はその区域における水防を十分に果たす責任があるとされています(ただし、次に述べる水防事務組合や水害予防組合が水防を行う場合は、それらの機関に責任があります)。

水防拠点(すいぼうきょてん)

水防拠点とは、河川堤防沿いに洪水時にも冠水しない高さに盛土され、緊急復旧活動、資機材備蓄、水防倉庫等のためのスペースを確保し、ヘリポートや車両交換場所等を整備した場所のことです。

水防警報(すいぼうけいほう)

水防警報は、国土交通大臣または都道府県知事が、水防管理団体の水防活動に対して、待機、準備、出動などの指針を与えることを目的して発令されるもので、下図のように関係機関に通知されます。
 水防警報は、川ごとにあらかじめ決めておいた水位観測所(水防警報対象水位観測所)の水位に対して、図に示すような、水防団待機水位、はん氾注意水位、計画高水位など水防活動の目安となるような水位を決めておき、川の水かさがその水位あるいは水位近くまで上昇すると発令されます。

水利流量(すいりりゅうりょう)

下流における生活用水、工業用水、農業用水などの各種利水事業のために必要な流量。水利流量の使用には水利権が伴うが流量の算定は許可水利権と慣行水利権ともにその実態を調査し、目的、需要水量、使用の期間から決められる。

聖牛(せいぎゅう)

聖牛とは、日本の伝統的な牛枠水制の一種で牛枠水制の強度をさらに高めるために全面や側面に添え木が加えられたものです。江戸中期以降に急流河川で多く用いられました。

節水型社会(せっすいがたしゃかい)

節水型社会とは、節水意識の啓発、節水型家庭用品の普及、水道の漏水対策、工業用水の回収率の向上等を推進し、限りある水資源を節約していく社会のことを言います。

阻害率(そがいりつ)

橋脚や堰など、川の中には水の流れを阻害する構造物があります。これらの合計と川幅との比を阻害率と言います。

側帯(そくたい)

堤防を安定させるため、または非常用の土砂などを備蓄したり環境を保全するために、堤防の裏側(堤内地側)に土砂を積み上げた部分のことです。

国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所
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