荒川を知ろう
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荒川の自然
生き物図鑑
鳥類(1/2)
川の宝石と言われるカワセミの1種、ヤマセミは空中から上流のきれいな水に飛び込んで見事に魚を捕らえます。中流部の砂や小石の河原では、子育てするコアジサシの姿も見られます。下流部では、純白の姿が清楚なコサギや水に潜って魚を捕まえるのが得意なカワウもよく見られます。水際のヨシ原では、オオヨシキリやカイツブリが子育てをしています。冬になると荒川の川本町(現、深谷市)や熊谷市に渡来するコハクチョウは、シベリア北部の北極圏が生まれ故郷です。
イカルチドリ
夏鳥として日本にやってきて砂礫地で繁殖します。河原の代表的な鳥ですが、繁殖できる場所はだんだん少なくなっています。
ウズラ
河川敷の草丈の低い草原に生息しています。生息に適した環境が少なくなったため、個体数が激減しています。
オオタカ
主に丘陵地帯の樹林地で繁殖するタカです。越冬期には河川敷でも見られ、カモ類やキジバトなどを襲って餌にしています。
オオヨシキリ
ヨシ原を代表する夏鳥で、5月の連休頃からヨシや低木の枝先で「ギョギョシギョギョシ」とさかんにさえずる姿が見られます。
オナガ
一年中見られるカラスの仲間で、雑木林などでいつも群で暮らしています。
カワウ
魚食性の鳥で集団で繁殖する習性を持っています。荒川沿いには何ヶ所かの塒が知られています
カワセミ
水辺に生息するスズメ大の美しい鳥で、水中にダイビングして魚を捕ります。川辺の垂直な崖地に横穴を掘って繁殖します。
カンムリカイツブリ
冬鳥として渡来し、広い水面のある湖沼や河口などで見られます。日本で見られるカイツブリ類では最も大きな種類です。
コアジサシ
砂礫河原で繁殖する夏鳥ですが、繁殖環境は年々減少しています。上空からダイビングして魚を捕ります。
ゴイサギ
夜行性で、日中は川沿いの竹やぶなどの塒で過ごしています。夜中によく「クワッ」と鳴きながら飛んでいきます。
コゲラ
日本で最小のキツツキです。平地でも繁殖し、冬にはシジュウカラなどと混群を作ります。
コミミズク
主に河川敷の草原で越冬する冬鳥です。夕方になると盛んに飛び回り、餌のネズミを捕らえます。
サシバ
里山環境を代表するタカで、日本には夏鳥として渡来します。雑木林で繁殖し、カエルやヘビなど水田周辺にすむ小動物を餌にしています。
イカルチドリ(2)
夏鳥として日本にやってきて砂礫地で繁殖します。河原の代表的な鳥ですが、繁殖できる場所はだんだん少なくなっています。
シジュウカラ
1年中樹林地で生活している小型の鳥です。冬場は他のカラ類などとともに群を作って生活しています。
セッカ
ヨシやオギ原などで繁殖する小さな鳥です。繁殖期には飛びながら「ヒッヒッヒッ」とさえずります。