(3)外環(関越道〜東名高速間)整備の必要性

東京外かく環状道路は、首都圏の環境負荷の軽減、交通の円滑化や都市構造の再編など広域的な効果をもたらすとともに、沿道地域における交通環境の改善などの地域的な効果をももたらす必要不可欠な道路です。このため、その整備を図ることは、沿道地域や首都圏のみならず、日本全体のために極めて重要な課題です。

1)外環整備による広域的な効果
(1) 首都圏の環境負荷の軽減に寄与します。
東京23区の外縁部に位置する外環の整備により、都心に用のない通過交通の大半が外環を利用可能となり、東京23区内の交通量は減少します。
  走行速度の上昇により、排出ガスの排出量が削減されます。

(2) 首都圏の交通の円滑化に寄与します。
外環整備により、移動時間の大幅な短縮が図られたり、渋滞が緩和されるなどの交通の円滑化が図られます。
  道路ネットワークの整備により、都心への車の流入規制など、交通の需要抑制策も可能になります。

(3) 首都圏の経済活動を支えます。
首都圏における、人、もの、情報の流れがより速く、より便利となり、経済活動が効率化し、ひいては日本の活力が高まります。



2)外環整備による地域的な効果
(1) 環状7号線、環状8号線の慢性的な渋滞を緩和します。
環状7号線、環状8号線の現況交通の約2〜3割は、外環に転換可能です。これにより、沿道環境の改善も期待されます。
(開通した外環(関越道〜常磐道)の実績では、並行する県道の交通量が30%減少しています。)
  生活道路を抜け道としている交通が、幹線道路に転換することにより、生活道路の安全が確保されます。

(2) 地元の意向を踏まえた、地上部のまちづくりが可能になります。
地上部の利用の仕方は今後、地元の意向を踏まえ検討しますが、例えば、公園、幹線道路、住宅、生活道路等の整備やこれと合わせて消防活動困難地域の解消を図るなど、新たなまちづくりを行うことも可能です。

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1.外環の概要及び必要性

(1)外環の概要
(2)外環(関越道〜東名高速間)の現都市計画及び経緯
(3)外環(関越道〜東名高速間)整備の必要性
2.外環計画の内容について

(1)ルートについて
(2)構造について
(3)ジャンクションとインターチェンジについて
  平面・縦断面
3.地上部の利用について
4.環境について
5.「新しい検討方法」の進め方
[参考]インターチェンジの有無による違い 断面図


東京外かく環状道路 国土交通省 東京都