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幕末の東海道を写真に撮ったベアトとは、どういう人ですか? |
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「生麦事件の現場写真」や「箱根旧街道の杉並木」など、幕末の東海道を写した写真はいつまでも見飽きない不思議な魅力を持っています。なにしろ今から百年以上も前の実景をそのまま見ることができるのですから。
これらの写真を撮影したのが、幕末に来日したイギリス人写真家フェリックス・ベアトです。
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写真:生麦事件の現場写真 フェリックス・ベアト撮影 横浜開港資料館蔵 |
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ベアトは、クリミヤ戦争やインドのセポイの乱、中国の阿片戦争など、イギリスの植民地で今でいう報道写真を撮っていましたが、日本に来て横浜居留地に写真館を開きました。
横浜は当時日本最大の貿易港として多くの外国人が居留していました。江の島、鎌倉、金沢八景などの名所には多くの外国人が訪れ、また東海道を馬で散策する外国人も多かったのです。こうした外国人たちの日本土産として日本の風景や風俗を写した写真を販売する商売を始めたのが、横浜の外国人写真師フェリックス・ベアトです。 |
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