流域情報
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吾妻川流域
昭和56年(1981)台風15号
昭和56年(1981年)8月の台風15号は、昭和40年8月の台風17号以来16年ぶりに関東に上陸した台風でした。 南海上をゆっくり北上していた台風15号は、23日4時過ぎ千葉県館山市付近に上陸しました。上陸時の中心気圧は965mbと、大型で並みの勢力でした。台風は上陸後も勢力が衰えず、加速しながら関東地方東部を北上し、仙台・北海道の西海上に抜けました。
台風15号の被害状況(群馬県嬬恋村三原付近)[転載:群馬の砂防]
この台風は東日本・北日本に影響を与え、関東地方では22から23日にかけての約30時間という比較的短い時間に強雨が降りました。特に利根川と鬼怒川の上流山間部では、総雨量300~500mmに達しました。
利根川水系は、随所で河岸護岸崩壊、漏水、根固め流出などの被害が生じました。
参考文献:「群馬の砂防」、「カスリーン台風写真集」台風15号での被害状況
死者 1名 負傷者 2名 家屋全壊 6戸 家屋半壊 6戸 床上浸水 176戸 床下浸水 2,293戸 (群馬県下) 台風の進路と雨量分布