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利根川
近年の渇水の状況
近年の渇水の状況としては、利根川では、昭和47年から平成28年の45年間に16回の渇水が発生しました。渇水時の取水制限は1か月以上の長期にわたることもあり、社会生活、経済活動等に大きな影響を与えました。
特に、昭和62年、平成6年及び平成8年の渇水では、取水制限が最大30%に至りました。昭和62年は、冬期の少雪と4月、6月の少雨の影響により、広範囲にわたって渇水に見舞われました。利根川では、最大30%の取水制限(30%の取水制限期間は14日間)となり、1都5県で一時断水や受水企業の操業時間短縮等の影響が生じました。また、農業用水は番水等水管理に要する労力、費用の増加や作物の植え付けが出来ない等の事態が生じました。
平成6年は、夏期に猛暑と少雨の影響により、利根川では、最大30%の取水制限(30%の取水制限期間は6日間)となり、水道用水では高台で水の出が悪くなることや、赤水が出る等の被害が起き、給水活動が行われました。
平成8年は、冬期、夏期の2度の渇水に見舞われ、冬期渇水では10%の取水制限が76日間、夏期の渇水では最大30%の取水制限が実施され、取水制限期間は41日間(30%の取水制限期間は6日間)となりました。
また、平成28年には、記録的な小雨、5月の降水量が観測史上6番目に少なかった影響により、取水制限は79日間(取水制限は10%)と最長の期間となりました。利根川・江戸川における近年の渇水の状況