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外環千葉県区間

  • 外環千葉県区間半世紀の歩み

    第4章 厳しい制約のもと土木技術の粋を集めた工事を展開

    高度な技術と膨大な調整を要した工事

    高速道路の基本構造や仮設工事、地下水対策、防災計画等について各種有識者委員会での検討や試験施工を経ることで、工期やコストの最適化、周辺環境への影響の緩和等に最大限努めながら進められました。
    事業地内に無数のライフラインが存在する都市部での工事のため、多くの関係者との事前協議や調整、対策工事等に多大な時間が必要であったこと、掘削工事により出される約550万m³の土砂を工事用道路で運搬・処理しなければならなかったこと等、非常に厳しい制約条件下の工事となりました。さらには、JR総武本線、京成電鉄、東京メトロ東西線、京葉道路、一般国道14号等の重要な交通インフラと交差するため、高度な技術を要する難工事箇所も多数ありました。

    国道298号工事の様子 国道298号工事の様子

    • 函体工事の様子 函体工事の様子
    • 京成菅野駅直下の函体工事 京成菅野駅直下の函体工事
    京葉JCT切り回し工事の様子 京葉JCT切り回し工事の様子

    [TOPICS] 京葉道路や県道等を切り回しての難工事
    京葉ジャンクションの工事箇所は、京葉道路の本線や市川ICのほか、県道市川浦安線、国道298号(暫定供用)及び接続する市道など、市川市内の交通の要衝であることから、交通に影響を与えないよう、何度も道路を切り回しながら、地下の高速道路や上空(橋)の国道の工事を行いました。また、地下のランプ(接続路)のうち、道路の切り回しが困難な2箇所のトンネルは、交通に影響を与えないようシールド工法で工事を行いました。

    周辺環境への細心の配慮と取組み

    事業地は大都市部、人口密集地であるため、工事では、沿道環境や交通安全への対策にも高い水準の取組みと細心の注意が求められました。
    例えば、現場内工事用道路の設置、運行車両の厳格な通行ルールの設定、工事中の騒音等の環境モニタリング、夜間工事箇所における防音ハウスの設置など、最大限の取組みを実施するとともに、沿線住民や関係者に対する工事情報の提供などに努めました。 また、地域の貴重な自然やシンボルを可能な限り保存するため、工事に影響のある樹木の仮移植や苗の栽培復元も行う等、地域の声をしっかりと受け止めながらの工事に努めました。

    小塚山周辺工事の様子 小塚山周辺工事の様子

    • 小塚山緑地保全断面 小塚山緑地保全断面
    • 小塚山公園周辺工事に伴う樹木移設の様子 小塚山公園周辺工事に伴う樹木移設の様子
    工事車両専用仮橋 工事車両専用仮橋

    [TOPICS] 地域に配慮し工事車両専用の仮橋整備
    地下の函体をつくるためには、工事用の大型機械の他、大規模な掘削による大量の土や、鉄筋・コンクリートなどの大量の資材を運搬する必要がありました。このため、周辺地域や道路に工事車両がご迷惑をおかけしないよう、延長約4kmにわたる工事車両専用の仮設の橋を現場内に整備し、これを往復しながら運搬しました。

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