もっと宮ヶ瀬ダムを知る
-
ダム運用の流れ
高位常用洪水吐設備
高位常用洪水吐設備からの観光放流
高位常用洪水吐設備
高位常用洪水吐設備は宮ヶ瀬ダムのEL.235m(注1:呑口部)に設置されている水門です。
この設備はダム堤体を上下流方向に貫通する二本の放流管路の途中にあり、一本の放流管から最大で1秒間100m3(注2)までの放流ができます。
(注1)EL:Elevation(標高)
(注2)参考値:小学校の25mプールの容積が375m3こんな時に使われます
高位常用洪水吐設備は洪水調節(注3)を目的としています。
宮ヶ瀬ダムは洪水時などに1秒間に100m3まで放水量を増加させますが(緊急時には1秒間に100m3を超える放流もあります)、その場合には選択取水設備の最大取水量55m3/sと、この高位常用洪水吐設備で45m3/sを放水し、合計で放水量が100m3/sになるように調節しています。
また、観光放流で放水をおこなっているのもこの施設ですが、通常は観光放流のように2条のゲートを同時に開放することはなく、もう片方は洪水調節の予備施設としておもに使われます。
(注3)洪水調節:宮ヶ瀬ダムの役割のひとつ。台風などの大雨を一時貯めて下流に安全に流す調節のこと。水をとめるチカラ 『油圧シリンダ』
ダム水圧に耐えられる頑丈なステンレス鋼の扉が油圧によって上下に動き、管路内の水を流したり止めたりするものです。万一の故障のために一本の放流管には主と副ふたつの扉が用意されておりますが、通常主ゲートのみを使用しています。