もっと宮ヶ瀬ダムを知る
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ダム運用の流れ
低位常用洪水吐設備
低位常用洪水吐設備の外観写真
低位常用洪水吐設備は宮ヶ瀬ダムで最も低いEL.190m(注1:呑口部)に設置されている水門です。
この設備はダム堤体を上下流方向に貫通する放流管路の末端にあり、最大で1秒間100m3(注2)までの放流ができます。
(注1)EL:Elevation(標高)
(注2)参考値:小学校の25mプールの容積が375m3こんな時に使われます
低位常用洪水吐設備
洪水が連続して発生した場合、最初の台風や大雨によって上昇した水位を次の洪水に備えて速やかに低下させるための放流を行うものですが、優先して高位常用洪水吐設備が使用されるため、低位常用洪水吐設備は洪水調節(注3)のための予備設備といえます。
(注3)洪水調節:宮ヶ瀬ダムの役割のひとつ。台風などの大雨を一時貯めて下流に安全に流す調節のこと。水をとめるチカラ 『高圧ラジアルゲート』
水門の受ける水圧は日本一!
低い水深に設置されているため高い水圧にも耐えられるよう、材質はほとんどがステンレスで、円弧状の扉が油圧により上下動します。主ゲートの設計水深は115.163mで、高圧ラジアルゲートとしては日本一の高水圧設計です。