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日光砂防事務所が担当している地域は、大谷川流域(125.5平方キロメートル)と、鬼怒川上流域(601.7平方キロメートル)の二つの流域にわたっています。
この大谷川や鬼怒川流域では、川治ダム・五十里ダム・川俣ダムといった多目的ダムによって、広く関東平野にわたり、水資源を供給していますが、この地域は、急峻な地形、脆弱な地質、厳しい気候などによる荒廃が著しく、大雨などによって発生する土砂災害は、下流域へはかり知れない被害をおよぼすことが考えられています。
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大谷川流域の上流部では、日光火山群の崩壊地において、土砂を直接止める「山腹工」、また、土砂生産の活発な支川である稲荷川では、異常土砂流出防止のため、調節効果のある「砂防堰堤」といった砂防施設の建設などを行っています。
既設の「床固群」内に「低水護岸」を整備して、地域防災上の避難地として利用できるように、また、「魚道」を設置して、人にも魚にも優しい、川づくりをめざしています。
「砂防堰堤」により重荒廃地などからの生産土砂の抑制や流出土砂の調節を行うことにより、多目的ダムの埋没防止を図り、併せて中山間地域における生活環境改善策の支援として事業を推進しています。
支川の男鹿川流域においては、川床にある不安定堆積物の二次移動防止と中山間地域の生活環境改善策の支援のための地域計画にマッチした「砂防堰堤」や「床固群」を整備しています。 |
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