砂防と災害
-
地域別災害情報
富士見町
富士見町
14日朝より、釜無川のほか町内各所で河川の氾濫による被害が多数発生しました。木之間集落では武智川の堤防が決壊し、民家が1戸流出しました。
風雨がひと荒れした直後の午前8時15分ごろ、立場川東方の千ヶ沢(川幅約2メートル)で突如、山津波が発生し、立沢の集落を濁流が襲い、9戸の民家が一瞬のうちにのみこまれ、死者18名、行方不明1名、重傷者1名、軽傷者8名を出す大惨事となりました。千ヶ沢では、惨事の直前までそんなに増水していませんでしたが、立沢より上流8キロメートルにおいて、幅数十メートル、長さ500メートルにわたる地すべりが発生しており、土砂と大木によるダムのようなものが何箇所もできていたようです。これが一気に決壊して山津波となったようです。千ヶ沢での過去の災害は知られていなかったので、立沢の集落において避難は行われていませんでした。ゴーッという地響きをたてて来る水音を聞いたときにはすでに遅く、逃げ出す余裕もなかったようです。