砂防と災害
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地域別災害情報
白州町(現北杜市白州町)
白州町(現 北杜市白州町)
牧原の被害状況(白州町誌より)
8月14日7時ごろ、尾白川橋が流失し、さらに増水して危険となったので避難した直後、尾白川に山津波が押しよせ、一瞬にして堤防が決壊し、台ヶ原集落13戸が流失しました。
そのころ、山で発生した多くの崩壊によりせき止められていた水が、大武川をはじめ各河川を流下するようになりました。大武川で発生した山津波は、7時40分ごろ駒城橋付近の大武川堤防を決壊させ、横手区大武集落17戸が一瞬のうちに濁流にのまれ、そのうち1世帯は家族4名中3名がまきこまれました。さらに、8時30分ごろには滝童沢で土石流が発生し、大坊の集落であふれました。幸い被害はありませんでした。お昼ごろには上教来石集落の大目沢川、宮沢川でも土石流が発生し、土砂が氾濫しました。このころ、釜無川上流の水かさは増え続け、釜無川左岸にあった釜無第1発電所の社宅7戸が流失しました。
白州町では死者・行方不明4名、全壊流失家屋36戸でした。
(1)大武川橋 釜無川の氾濫で流失
※写真提供 小池結城氏
(2)大武川橋下流の決壊状況
※出典 山梨県土木部(1963)「昭和34年土木災害記録集」、又新社
(3)下教来石地区 流川の流出状況
※写真提供 小池結城氏
(4)台ヶ原地区 旧20号線沿いの状況
※写真提供 小池結城氏
(5)大坊地区 激流で破壊された住宅
※写真提供 小池結城氏
(6)横手地区 水制牛の設置状況
※写真提供 小池結城氏