第4章




 らに直進し、京浜急行神奈川駅のところで青木橋を渡ると、この右手の丘の上に本覚寺(ほんがくじ)(アメリカ領事館跡)、街道沿いに三宝寺がある。

 東急・東横線のガードをくぐって台町の坂にさしかかるところに、大綱金刀比羅(おおつなこんぴら)神社がある。

 かつてその参道の入り口には一里塚があった。ここからが茶屋町として有名な
台町(だいまち)となり、「滝川」「田中家」といった料亭が当時の面影をしのばせるが、かつて眼下に広がっていた海も今は都会の風景となっている。

 坂の頂上には神奈川台に設置された関門の碑が残っている。ここより坂を下り、勧行寺の前を通り、新横浜通りにぶつかる。

K台町の景観


台町はかつて袖ヶ浦と呼ばれる海に面した高台にあった。遠く野毛山や本牧の岬を望める絶景地として文人墨客に好まれたが、埋め立てによって徐々に内陸となり、いまでは坂道と料亭だけが名残を留めている。


I
本覚寺

青木橋を渡った丘の上にある。山門脇にアメリカ領事館跡を
示す石碑と樹齢200年を超すスダシイがある。



J神奈川台の関門跡碑

(注)「滝川」は、昭和時代になってから出来たものです。




『金川砂子』 台町茶屋 
国文学研究資料館史料館蔵
(横浜市歴史博物館提供)

「さくらや」前は駕籠かきや天秤棒を担いだ人などで賑わっている。





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