利根川の紹介
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暮らしを支える川です(利水)
利根川の水と人々のくらし
わたしたちのくらしに水はなくてはならないものです。わたしたちは毎日、水道の水を利用していますが、この水はどこから来るのでしょうか。その多くはいろいろな施設から川の水を取り入れて利用しています。川の水は農業や工業にも利用されています。利根川にあるそれらの施設を紹介しましょう。
3055万人のくらしを支える利根川の水
利根川水系の水は約3055万人の生活を支えていますが、過去2~3年に1回は水不足(渇水)が起こっています。お風呂、洗面所、台所、トイレなど、日ごろの生活で水を大事にする習慣を身につけましょう。
用水路
人々は作物を育てるため、昔から利根川の水を利用してきました。水を川から遠くはなれた農地に運ぶため、水を流す「用水路」を掘りました。用水路によってそれまで農業ができなかった場所でも作物が育つようになりました。
取水塔
川の流れの途中で、川から水を直接くみ上げる施設です。
取水堰(しゅすいぜき)
川の中流や下流で、川をせき止めて水を取り入れるための施設です。
貯水池
川の水を引きこんで、広い人工の池に水を貯め、水を利用するための施設です。水害を防ぐためにも使われています。
ダム
川の上流で、水を貯めて水道の水や農業・工業用に利用したり、発電にも使います。また水害を防ぐためにも使われています。
浄水場
浄水場では、川や貯水池から取り入れた水を、「沈でん」「ろ過」「消毒」の3段階で浄水処理をおこなっています。
浄水場でつくられるきれいな水は、送水ポンプで給水所に送られ、配水管を通って家庭や学校などに届けられています。河口堰(かこうぜき)
海水が川をさかのぼってくるのを止め、河口部の水を利用するための施設です。