利根川の紹介
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豊かな自然を育んでいます(環境)
植物と陸上昆虫
川が長くて川幅も広い利根川には、生育する植物の種類も多く、中には貴重な植物もあります。利根川上流河川事務所が担当する流域には666種類もの植物が生育しています。川原にはススキ、オギ、ヨシ、オオイヌタデ、スギナなどが、堤防にはヒメシバ、チガヤなどが生育しています。
川原にはオギが多く生育していて、全体の約30%を占めています。数が少ないカワラヨモギやカワラサイコは次第に減少してきています。
一方、外国から来た帰化植物のセイタカアワダチソウやオオブタクサは増えています。
貴重な植物としては、タコノアシ、ノカラマツが自生しているほか、貴重な植物の宝庫である渡良瀬遊水池には、トネハナヤスリ、シムラニンジン、ミズアオイ、カンエンガヤツリ、フジバカマなど、絶滅がたいへん心配されている植物も生育しています。ハタケテンツキは日本で唯一の自生地でもあります。利根川で生育している植物の種類(平成14年度調査)
陸上の昆虫は975種が生息しています。たとえばチョウの仲間は170種もいます。また、オオムラサキのほか、ムスジイトトンボ、アオマツムシなどの貴重な昆虫も生息しています。
利根川で生育している植物の種類 種類数
(しゅるいすう)おもな植物 666 オギ、ヨシ、シダレヤナギ、セイタカアワダチソウ カナムグラ、アブラナ、スミレ、タコノアシ、 カンエンガヤツリ、ミゾコウジュ 利根川で生息している陸上昆虫の種類(平成5年度調査)
利根川で生息している陸上昆虫の種類 分類群(ぶんるいぐん) 種数(しゅすう) クモの仲間 84 昆虫の仲間 コウチュウの仲間 397 チョウの仲間 170 カメムシの仲間 125 ハエの仲間 71 ハチの仲間 59 バッタの仲間 34 トンボの仲間 13 トビケラの仲間 7 アミメカゲロウの仲間 7 ハサミムシの仲間 3 アザミウマの仲間 2 カマキリの仲間 2 シリアゲムシの仲間 1 合計 975 タコノアシ
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