事業概要
-
事務所の事業
多自然型護岸整備等
河川環境に配慮した川づくり
渡良瀬遊水地の調節池化は、洪水時に渡良瀬川などの水を一時的に調節池に貯留し、利根川本川の計画高水流量に影響を与えないことを目的として概成し、一方、稲戸井調節池は、鬼怒川の本川への合流量を田中・菅生調節池と合わせて調節するため事業を実施しています。
自然にやさしい川づくりを推進
近年の急激な都市化の進展や生産活動の拡大などによって、河川環境が著しく変化し、年々美しい水と緑が失われつつあります。このような中で、いま求められているのが河川環境の多様化するニーズに対応した新しい河川環境づくりです。利根川の治水事業も、利根川の特性を十分に踏まえながら、水と緑を守り、活かす、自然にやさしい川づくり事業を推進しています。
多自然型護岸で生態系保全
埼玉県加須市(旧大利根町新川通り地先)では、生態系の保全を配慮して、大型連節ブロック覆土型など、ブロックの間からの植生を促す護岸構造として施工されています。これまでの低水護岸は、高水敷、堤防を守るためコンクリートブロック張りで施工してきました。このタイプは、水際に植物はほとんど生えることができないため、緑が失われてしまいます。今後は、直接ブロックやかごマットで法面を安定させ、土による間詰め、被覆などを行うことで、強度をもたせながら植生を期待する工法をとっていきます。
図III-15 多自然型護岸整備施工例断面図
多自然型護岸の例
多自然型護岸の例