外環千葉県区間
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事業の概要
「外環」の機能
東京外かく環状道路(通称:外環)は、東京都心から半径約15kmの地域を環状に結ぶ幹線道路で、全体延長約85kmのうち、東京都世田谷区から千葉県市川市に至る約67kmの区間が開通あるいは事業中となっています。埼玉県和光市から千葉県市川市までの約44kmの区間については、高速道路4車線と、国道4車線(国道298号)が併設される構造となっています。
環状道路の機能(関東地方整備局)[外部サイト]
昭和30年代にモータリゼーションが大きく進展する中、外環は首都圏の道路交通の骨格として、計画が進められました。高速道路は東名、中央、関越、東北道など東京から放射方向に延びる路線から整備が進められてきましたが、その結果、都心に用のない通過交通も都心に集中することになり、慢性的な渋滞の原因となりました。
外環の整備により、この通過するだけの交通が都心を迂回することができるようになるとともに、経路選択の幅が広がるなど、首都圏の交通環境が大きく改善されることが期待されます。
松戸市・市川市内の交通環境を改善する外環千葉県区間
外環千葉県区間は、県内で発生している慢性的な渋滞の緩和、渋滞に伴い増加している生活道路での事故の防止など、地域の改善を図る事を目的として整備している、千葉県松戸市小山から市川市高谷までの延長12.1kmの道路です。
外環千葉県区間では、松戸市上矢切から市川市高谷までを平成30年6月2日に開通しました。千葉県松戸市小山付近
千葉県市川市高谷付近(高谷JCT付近)
計画概要
区間 千葉県松戸市小山地先から千葉県市川市高谷地先 事業着手年度 昭和45年度(1970年度) 延長 約12.1km 計画諸元 高速道路部/構造規格:1種3級
設計速度:80km/h
車線数:4車線国道部/構造規格:4種1級
設計速度:60km/h
車線数:4車線
歩道:幅員4m
自転車道:幅員3m
副道:幅員5m【高速道路部】
広域的な通過交通を地域から吸収するとともに、他の地域への高速交通手段となります。
【国道部(国道298号)】
市内の街路と密接に連絡し、地域の南北方向の交通軸となるとともに、バス路線としても活用できるなど、まちづくりの骨格となります。
【環境施設帯】
歩行者や自転車の通行空間、地域内自動車交通のための副道、国道部(本線)との分離のための植樹帯等で構成されています。
【地下収容空間】
上下水道・ガス・電気・電話など暮らしに欠かすことのできない施設を収容します。
外環千葉県区間パンフレット[PDF:9380KB]
令和5年度事業
調査設計、市川地区用地補償、市川地区電線共同溝工事