宮ヶ瀬ダムについて
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宮ヶ瀬湖憲章
宮ヶ瀬ダムの建設にあたっては、湖周辺の森や草花の再生、ビオトープ(生物生息空間)の整備など、自然の復元と創造が計画的に行われました。
この美しい自然環境を次の世代へ残し、宮ヶ瀬ダムの水質を守っていくため、国土交通省・神奈川県・関係町村・地域代表者・自然保護団体・学識経験者からなる宮ヶ瀬湖憲章制定委員会は、「宮ヶ瀬湖憲章」を制定。平成10年4月29日(みどりの日)に宮ヶ瀬湖畔で行われた神奈川県植樹祭で発表し、地域代表に手渡しました。
こうした憲章の制定はわが国の人造湖としては初めてで、環境との本格的な共生をめざす21世紀へ向けての、先駆的な試みといえます。
地域の自然を自主的に守るためのルールであるこの憲章を、宮ヶ瀬湖を訪れるみなさんも、ぜひ知っておいてください。宮ヶ瀬湖憲章
宮ヶ瀬湖は、長い年月をかけ、多くの人々の努力によってつくられ、水道用水、水力発電への利用や相模川・中津川周辺を洪水から守るなど、安全で豊かな生活を支えてくれるダム湖です。
こうした恵みには、ダム建設のため、先祖代々住み続けた土地や家が湖底に沈むこととなり、移転を余儀なくされた人々や失われた豊かな自然がありました。
ダム建設にあたっては、人や動植物にできる限り快適なものになるように、自然の再生が図られました。
周辺の自然は、貴重な水源として、生き物を育む場として、また、安らぎと憩いの場としても大切です。
私たちは、周辺の自然を大切にし、守り、育て、利用し、次の世代に伝えていくことを誓い、ここに宮ヶ瀬湖憲章を定めます。1 清らかな宮ヶ瀬湖の水を、みんなで大切にしよう。
1 美しい宮ヶ瀬湖周辺を、みんなで守ろう。
1 宮ヶ瀬湖周辺の自然を、みんなで育て利用しよう。
1 宮ヶ瀬湖の意義・歴史を忘れずに、みんなで後世に伝えよう。平成10年4月29日制定
宮ヶ瀬湖憲章制定会議